合格発表までの一週間
当日の出来がどんなに良かったとしても、
試験の結果を待っている間は、不安にかられるもの。
初めての受験を終えた子供の一週間も、やはり不安と平常心との間をいったりきたり。
落ち込んでいるときは、ちょうどドラマで観ていた
「ネガティブ善男」と闘っているような感じでした☆
「もし駄目だったら、この1年、全部無駄ってことになる…」
「どうして?頑張った経験は、絶対に消えないよ。
『努力したけれども、残念でした』というのと
『努力しなかったから、駄目でした』とでは、まったく違うでしょう?」
「どうせ大学には行かないつもりだから、勉強しなくてもよかったのに…」
「あのね、どの学校に入れていただくとしても、勉強は一生続くのよ。
ここまで一生懸命やってきたのだから、やっていないあなたとは、
入学してからのスタートラインがまったく違ってくるの。
この先どの道を選ぶとしても、勉強をやっていた方が選択肢が広がるのは確かだし
この学校を目指さなかったら、きっと勉強をする習慣も一生つかなかったと思うわよ」
子供が投げるネガティブボールを、ポジティブな色にして投げ返す作業が延々と続きます。
私も、高校受験の合格発表前の一週間、不安におそわれて
母と話していた記憶があるので、きっと子供もそうだろうと予測はしていました。
「どこに入っても、何とかなるわよ。」という母の言葉が大きな救いとなり
発表の当日を迎えたのを、今度は親の立場で、受験というものを経験したのです。
合格発表当日
発表の三日ほど前、かなり勘のよい夫が
「多分、合格してるような気がする」と言ってくれたので、とても喜んでいた子供。
前日には、初めて自分の携帯電話を手にして、友人とのやり取りで気も紛れていたので
「合格発表の受験番号表を写メールしてね」と言うと
「公衆電話で合格報告するのが夢だったから」とのこと。
当日は、朝10時からの発表に間に合うように、駅まで送ります。
ちょうどその日は、自宅で11時からヨガ教室があるので、発表をみたら、
すぐに連絡をするようにと伝えて、電話の前で待ちました。
発表から20分後、ようやく写メールが届き、子供の受験番号を確認。
夫に電話して、お互いをねぎらいます。
しみじみするのもつかの間、すぐに生徒さんがいらしたのでレッスンを開始、
終わってから駅に子供を迎えに行きました。
「遅くなってごめんね。合格おめでとう」
「やったね☆」
「ところで、公衆電話はどうしたの?」
「…受かって写メールしたら、面倒になって…やったね☆」
にこにこです。
帰ってからも、すぐに中学校に合格証をいただきに行かねばなりません。
お世話になった美術の先生に、お礼のイラストを差し上げようと
準備して行ったのですが、その日は校舎に入れないので
お会いできずに戻ってきました。
発表の翌日
この日は画塾へお礼に。
今年はやはり後期の試験が難しかったそうで、子供が何とか得点できたのを
「冴えていたんだね~」とのお言葉を。
「この学校は、入学してからが大変です。課題もたくさんあるので、頑張って下さいね」
「大好きな絵に関する勉強だから、望むところです☆」という顔で聞いていた子供。
ハードな日々が待っているのは確かなので、その思いをキープして
卒業まで漕ぎ付けられることを願います。
受験前日にお願いにあがった近隣の神社へもお礼に参ります。
帰宅してから、お彼岸には墓参できなかった子供は、改めて仏壇の前で合格報告をして
お礼参りが一通りすみました。
多くの方々の支えがあってこそ、手にできた果実を、大切に
味わい続けてゆけることを願っています。
お世話になった方々、お読みくださった皆さま、ありがとうございました。
「子供の絵の日記」