蚤とダイエット

昨日の記事の続きです。まずは全文を読んでください。

　たとえば、夜の酒の席が週に６回以上と多い人の６６．６％が夜食を週２回以上とると回答。さらに夜食を食べない人で朝食を週６回以上とる人は８２．２％と朝食摂取率が高く、これに対し、夜食が週６回以上の人は朝食摂取率が減少した。

　被験者のうち１０８人を対象とした調査では、朝食が週２～３回と少ない人はＢＭＩ（体格指数）が０．１５ポイント増えた。体重では平均身長を１７０センチとすると、２カ月間の実験で４３０グラム増えた計算になる。

　調査参加者は一定の頻度、スポーツジムで汗を流しているにもかかわらず、こうした人たちには運動が減量につながらなかったことになる。ちなみに参加者全体では６～７割の人が「体重が減った」との結果で、「調査に参加してよかった」との感想を述べているという。

　グラフのデータを総合すると、夜、酒の席が多い→夜食が多くなる→朝食をとる回数が減る→肥満・メタボへとつながる－負のスパイラルが見てとれる。

　平成１９年度の厚生労働省の統計によると、メタボの比率は、４０代～５０代の男性は予備軍を含めて４０～５０％台に達する。これに対し、同世代の女性は予備軍を含めて８～１４％前後と少ない。このことから働きざかりの男性のメタボ解消は大きな意味をもってくる。

　調査を担当した三菱総研情報技術研究センターの小関悠研究員は「朝食の回数が減って肥満になるのは食生活の乱れを招くからと想像される。夜の食事との関係も深いことが、データという見える形で示された」とし、多くの人への啓発につながることを期待する。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110301/bdy11030107550003-n2.htm

まず、最初の一段落目では当たり前の事が書いてあります。
しかも回りくどい書き方をしています。これ、故意になのかな？

＞夜の酒の席が週に６回以上と多い人の６６．６％が夜食を
＞週２回以上とると回答。さらに夜食を食べない人で朝食を
＞週６回以上とる人は８２．２％と朝食摂取率が高く、
＞これに対し、夜食が週６回以上の人は朝食摂取率が減少した。

要するに、
夜の酒の席が週６回以上の人で夜食をとる人は
朝食をとらない傾向にあり、
夜食をとらない人は朝食をとる傾向にある、
ということが言いたいのでしょうね？
つまり「朝食とろうキャンペーン」だ。
しかしながら、夜食をとったら翌朝お腹空いてなかんべ？
だったら朝食は食べたくないべ？
食べたくなかったら食べない。これって正しい！　正常！　正解！

＞被験者のうち１０８人を対象とした調査では、
＞朝食が週２～３回と少ない人はＢＭＩ（体格指数）が
＞０．１５ポイント増えた。体重では平均身長を
＞１７０センチとすると、２カ月間の実験で４３０グラム増えた計算になる。

これって顕著な差異なのかなぁ？

＞調査参加者は一定の頻度、スポーツジムで汗を流している
＞にもかかわらず、こうした人たちには運動が減量に
＞つながらなかったことになる。

運動が減量につながらなかったことを証明してくれました。

しかし、

＞ちなみに参加者全体では６～７割の人が「体重が減った」との結果で、
＞「調査に参加してよかった」との感想を述べているという。

確かに運動だけで、効果がある人も少なくないでしょう。
為谷の同僚に、運動（ウォーキング）で確実に１６kgの減量をした
男性がいます。もう半端じゃないですよ、その歩行数。
一日２万歩は当たり前。最高記録は五万歩以上、ということです。
こうなると「歩くことが楽しみになる」というのです。

＞夜、酒の席が多い→夜食が多くなる→朝食をとる回数が減る→
＞肥満・メタボへとつながる－負のスパイラルが見てとれる。

これもおかしな論法です。
つまり、夜、酒の席が多くても、夜食が多くなっても、
朝食をとらなくても、肥満・メタボへとつながるとは
限らないのです。これらとメタボとは別のことなのです。

＞小関悠研究員は「朝食の回数が減って肥満になるのは食生活の
＞乱れを招くからと想像される。夜の食事との関係も深いことが、
＞データという見える形で示された」とし、

やっぱりこの記事は「朝食をとろうキャンペーン」なのだ。

＞「朝食の回数が減って肥満になるのは食生活の
＞乱れを招くからと想像される。夜の食事との関係も深いことが、
＞データという見える形で示された」

なんでこんなに回りくどくて分かりにくい表現をするのかなぁ？
簡単に言えば「夜食は食うな！」ということでしょう？
だったら「朝食の回数が減って」云々じゃなくて、
「夜食は止めようキャンペーン」を展開するべきではないですか？
（続く）

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