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おととしの「
マラソン」を見た時に、自閉症の特徴をうまく捉えていて、感心したものだった。
さらにその前の「
少しは、恩返しができたかな」では、難病でなくなってしまう若者の役。
どうも、こういう役が目立つ。
今回の、脳性マヒのセールスマンの役も、その脳性マヒぶりが実にうまい。知人にいるのだが、話し方や、体のなじれ加減がよく似ている。
最初のうちは、台詞が聞き取りにくいので字幕が出る。見ているうちになれるので、出なくなる。
内面の独白は、意識上のものだから、まったく通常の話し方になる。
これもうまい方法だ。体が思うように動かないというだけのことで、知能に問題があるわけではないということを象徴しているのだ。
物語の方は、実話を元にしているということではあるが、文化の違いもあるし、かなり設定を変えているのではないかと思う。
最初に商品を売りつけることになった相手との関係が、ピンチの後のチャンスに広がるところなど、うまくできている。
仕事上のパートナーとなる加藤ローサとの恋愛など全くないところもいい。
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