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2009.10.22
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カテゴリ:江戸時代を知る
 『耳嚢(上)』から、印象に残った話を現代語訳で紹介する。

 寛延の末ででもあったろうか、日本左衛門といった盗賊の首謀者がいて召し捕られ、毛罰を受けたが、その仲間に一人の山伏がいた。長さ三尺まわり一寸あまりの鉄棒を所持して、これに向かうもので傷を受けないもの無かった。その手練早業はいいようがなく、それによって諸国で手に余った悪党だったが、大坂の町同心の中に武辺の者がいて、手段を講じて難なく召し捕ったそうだ。その手段を尋ねると、その同心は長さ五尺ほどでまわりも二寸に近い鉄棒をこしらえ、姿を変えてかの山伏のすみかにいたり、知り合いになっていろいろ話をした上、そばにあった鉄棒を見て、
「さてさてあなたさまはすさまじい鉄棒をお使いですな。わたしも鉄棒を好んで所持しておりますが、どのおゆなものかご存じないでしょう」
ということを話、持参の鉄棒をその山伏に見せたところ、山伏も驚いて、
「さてさてあなた様は力量のすさまじい人だ。ぜひとくと見せて下さい」
と、自分の鉄棒を同心へわたし、同心持参の鉄棒を受け取って賞し眺めている様子を見計らい、その山伏が渡した鉄棒を取って声をかけ、山伏の真っ向を売ったところ、山伏も心得たりと取り替えた鉄棒を取り上げたが、かねて使ってなじんでいる長さよりも遙かに長くて持ち扱いも悪いため、思うように動くことができず、そのうち、配下の者も立ち入り難なく召し捕ったそうだ。面白い手段だと人が語った。

 解説によると『デカメロン』に類話があるという。
 武器を交換して、というのは、ヤマトタケルがイズモタケルを倒した時の話にも通じるのではないか。

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Last updated  2009.10.24 07:54:30
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