いかにも東映らしい映画。
殺人は犯していないのに死刑判決を受けた受刑囚の主人公(高倉健)が、ほかの死刑囚たちに誘われ、復讐のために脱獄する。
珍しいと思ったのは加藤嘉が死刑囚を演じていること。
雪の中を逃げ、分裂したり協力したり、一時の平安を得たりそれを失ったり。
復讐はするが、誤審で死刑判決を受けたという根本的な問題については、解決しない。
全体に既視感が感じられる映画だった。
「
網走番外地」と「
君よ憤怒の河を渉れ」を合わせたような話だった。(「
君よ憤怒の河を渉れ」よりはこの映画が先)
出演者を生かし切れていないのが残念。
この映画作成の事情については、
Wikipediaに詳しい。