ドラマ化・映画化もされてる人気の作品ですよね。
でも、ドラマも映画もみてないです~~
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以前、同じレスキューでも、消防士の話「め組の大吾」を読みましたが
これも なかなか熱い話で 面白かったです。
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やはり人命救助を仕事にする人って そりゃ人間ですから 完璧な人はいず、
そして 一個人とすれば 危ない趣味の人がいたりもするでしょうけど
それでも 自分の命を張って人助けをする精神には感服いたします。
マンガですからね、ストーリー的に綺麗にまとめていたり、主人公を成長させて
読者の共感を得たりと いろんな演出があって事実とは異なる展開も当然あるでしょうが
それでも、誰かの他の人のために 何か自分もしていきたいと思うような若い人に
刺激を与えるという点では すごく優れた作品だったと思います。
大真面目に考えれば、普段 活字を読むこともなく、ニュースすらみるでなく
深く物事を考えなくなっている若い人たちに マンガと言う形で 何かメッセージを送る
ってのも一つのアイディアだなって思います。
若い人たちも 決して思いがないとか情熱がないわけじゃなく、ホント 素敵な子は
一杯います。
ただ どうしたらいいか こんな風になりたいとか具体的な指針になるような目標となる
かっこいい大人が減ってきてるんでしょうね。。
目に付きにくくなってるのかな。
多分、親を含めて周りの身近には あんな風になりたいって思わせるような
魅力のある大人が減ってるんだと思います。だから目標を持ちにくい。
私も自戒を込めて 書いてるんですけども
昔は偉人の伝記とか読んだものですが、今はそういう風潮じゃなくなってますし。
機会があるごとに うちでは話はしますが、それでも・・・
まぁ 少し前までしっかり母を演じていた私も 今じゃこれ ですからね。。
ま、「人間いろんな面がある」という勉強をさせる点においては 大いに貢献してるん
ですけどね。。
で、 「海猿」ですが
やっぱり 描いてるものが重いですよね。ズバリ「生きることとは」ですから。
「命とは?」って のも 扱ってますし。
これは 若い人だけでなく、大人が考えることでもあると思います。
これを真正面から取り上げてますし、事実をもとにストーリーを組み立てている部分も
あるようです。
そりゃ、海上保安ってのは 国内のことだけじゃありませんし、国際的にも 政治的にも
真剣に取り組んでいったら 12巻くらいで 取り上げられるような話じゃなくて
それこそ、「課長 島耕作」が出世していった過程を描いたように 一人の人間が
関わった世界とそのしがらみを描こうと思えば 途方もない尺が必要になってきます。
でも、その成長過程の一部を切り取った形で 「海猿」は描かれていて、感動と問題提起
だけは しっかりと残しているし 優れた作品だと思います。
うちの息子なんて 「“ガンダム00”と並ぶくらいで オレの中で一、二を争う作品だ」
って ほとんど涙目でラストは読んでました。
その感動を 私に 必死に伝えてくるくらい。。
おお、将来を何も考えていないうちの息子の心を揺り動かしてくれたか~~
っと 母として そっちに感動してしまいました。
でも、「00」と並ぶくらい って 何??って感じなんですけど・・・
内容の方は 仙崎大輔くんが 「誰も死なせたくない」って想いから 命令を逸脱した
行為で救命を成功させたりしてちょっとヒーローチックな感じなのですが、
途中、仲間や先輩の死を経験し 自分はどうして生きたいのかを考えながら
成長していくって話です。
今、目の前のどちらか一人しか助けられないとしたら どちらを助けることを選択するか
とか とても 重い選択を迫られるのですが、
大輔の選択はいつも 「どちらも助ける」
こういう選択をせまられることは 多分、
実際の救命現場ではよくあることなのでしょうね。。
ちゃんとセオリーがあって、それに従って現場の人たちは動いているに違いありません。
大輔のような「どっちも」って選択は 命令違反であれば 多分、
実際は 即処分の対象でしょうね。
結果がよかったとしても 組織の中で動くってことは そういうことだから。。
海上保安官は公務員にあたるわけですし、命令違反は 自分だけでなく 周りの人間も
命の危険にさらす可能性もあるわけですし、流石に マンガのようにはいかないと
思っていても それでも できれば こうであって欲しいという流れがあって
読み手の方は 大輔の行動に共感しながら 引き込まれていきます。
また、例え自分の仲間を殺した相手であっても救助を求めていれば 助けるのが
自分の使命。。ってことで 憎しみではなく やるべきことをするって場面もあります。
こういうのも 究極の選択ですよね。「死を前にすると その人の本性が現れる」
その通りだと思いました。
ラストの飛行機事故は とてもリアルで臨場感があり 読み応えがありました。
でも、やっぱり 重いなぁ。。
真剣に向かい合わなくてはならないことではあるのですが・・・
搭乗者名簿を作成する新聞記者たちの仕事も わかる気がしますが
それでも それが必要なのか、遺族の感情を思うと 何が正しいのかとか
わからないですよね。。
その人が生きていたということを 多くの人に伝えたい そういう考えからの取材も
あるんだなとか、航空機事故が一たび起きたときに どういう対処がなされるのかとか
そして、それを動かしている人たちの心情とか そんなのもを感じ取ることもできました。
この辺のことは 渡辺謙さんが主演した「沈まぬ太陽」の方が深いのでしょうけど。。
それでも 臨場感がすごくて、十分に 感動する作品だと思いました。
こういう作品を読んで 息子にも感じるところがあったてのは 嬉しいなと思いました。
ただ、私としては やっぱり 絵とか 男性向けで 好みではありません。。
描写も あれのモロだしとか・・・ やはり男性が描いてるだけあってリアルですが
あんまり 見たくないわ。。
エロは好きですが、私の好きなエロは お耽美なヤツね。
内容は 深いし 感動するんですけど まぁ、そういうことです。