なかなか コミックスの感想も進みませんので アニメ感想の隙間に入れこみます♪
「信長のシェフ」7巻の感想です。
これまでの感想はこちら。
今回は 世に悪名高い「比叡山焼き討ち」
どんな具合に描かれるのかと思いきや・・・
結構 意外な展開というか 信長さん・・・イイ人だったみたいな?
信長の本心は 女子供まで焼き払うつもりはなく、比叡山の麓の坂本を襲っただけ。
実は 比叡山には ほとんど僧侶はいなくて、みんな暮らしやすい坂本にこっそりと
下りて生活をしていたことを間者を使って掴んでいたとか。
だから 坂本を制圧するだけで、後の寺はもぬけの殻。
そこに火を掛けていくだけだったという。
ま、考えてみれば僧侶しかいないはずの比叡山に 女や子供がいるってのもおかしな話で。
実際は 坂本の街に女子供を住まわせ、そこへ僧侶たちが通ってるうちに面倒になって
そのまま居ついてしまったみたいで・・・
もう そんな生活をしている者は僧侶とは言えないとの信長の言い分もわかりますわ。。
比叡山には住む者はいなくて、最澄の時代から続く「不滅の法灯」が幽かに灯るのみ。
そこまで 比叡山延暦寺は堕ちていたってことのようで。
では なぜ坂本を落とせば全てが終わるのに 延暦寺を「焼き払った」のか?
それは 信長の行く手を阻む者は全て排除するという日本中へ向けてのパフォーマンス。
比叡山から煙が上がれば 京からも見えるから 絶好の狼煙台になるってことですね。
なるほどね~~~
しかも これは 信長の包囲網を破るために仕掛けた策でもあったってことのようで。。
この作品においては これが「比叡山焼き討ち」の真実。
私は知らなかったというか これまでいろんな作品で取り上げられていた通り、信長は
非情なことを行った人と思っていたのですが、どうやらそうとばかりも言えないようで・・・
第六天魔王なんて 渾名がついてしまうほどの信長でしたが 近年の発掘調査によると、
実際、比叡山から焼土層はほとんどなかったようなのです。
明確にこの時に焼失したと思われるのは建物は一部だけで 多くはそれ以前に廃絶されて
いたと思われるのだとか。
全山焼き打ちの記録も 当時、京に居た者が 伝聞をそのまま日記に記述したものばかり
らしくて。
事実を残したとは言えないようなのですよね。
そりゃ確かに、夜中に比叡山から煙が立ち上り 夜の暗闇の中、山が真っ赤に染まるのを
見たら昔の人は 恐ろしいと思ったことでしょうし、それをやったのが信長だと知ったら
後から多少、実際よりも盛ってしまいましたってこともあったでしょうね。
聞いたことを大げさに書いてしまうことは いつの時代にもあることで・・・(^^;
それが 後世に残されちゃったってことですかねww
へぇ~~~ なるほど~~~ です。
近所の話なのに 意外と知らないモノです(^^;
ただでさえ、言動が人並みでなく、恐れられていた信長のやったことだから 噂に尾鰭が
ついてしまうのも仕方がないことですが 新しい事実を裏付ける調査や研究結果が得られた
時は教えて欲しいですよね~
ちょっと賢くなった気分ですww