虫歯の電気化学説というのは
一定の条件下では、
歯も電気の導体(電気が流れる)なので、
金属として扱うことができるという事実がその基本となります。
その電気的抵抗値は120kΩ程と比較的高くはありますが、
人体のそれよりは一桁低いので、
充分口腔内で電極として成立します。
歯が金属として扱えるということは、
歯も金属と同じく錆びたり、腐食したり、イオンとなり溶出するということです。
で、歯が腐食したり溶出することを
歯学では虫歯と呼んでいるわけです。
電気化学的というより、化学(バケ学)の常識では、
フッ素で歯が溶けます。
というのはフッ素はハロゲン族だからです。
同じハロゲン族の仲間に塩素がありますが、
塩素で金属の錆び腐食は助長されます。
塩水がかかる環境では金属は錆びやすいのは常識ですよね?。
なんで塩素があると錆びやすいのかというと、
ハロゲン族は電気的には水溶液中ではマイナス・イオンだからです。
一方金属はプラス・イオンですので、
プラスとマイナスはひっつきやすい。。
ひっつきますが、所詮イオン結合ですから、
水溶液中(口腔内でも)では、
分離して溶けます。
塩化ナトリウム(お塩)の例で言えば、
NaCl→Na++Cl- となります。
ということは、
ハロゲン族がある環境では、
金属は金属表面から引き剥がされて
金属イオンとなって溶出しやすくなる。
つまり
フッ素があると歯は溶ける、ということです。
CaF→Ca++F- です。
フッ素はCa(カルシウム)と結びつきやすいのですが、
フロオロアパタイトという歯とフッ素の化合物ができ、
それが歯を強化するというのは、
化学(バケ学)の常識的には信じがたい。
フッ素とカルシウムはイオン結合で共有結合ではないと
考えられるので、
口腔内では溶けやすいのではないでしょうか?
実際の臨床実験では、
フッ素で歯が溶けるのを確認できますが、
フッ素が再石灰化をうながして
虫歯が治るというのは確認できません。
それどころか、
虫歯はどんどん進行します。
「重曹うがい」では虫歯は治りますけどね。