3歳女児、右上E 、カリエス
この歯が高濃度フッ素塗布された時にすでに萌出していたかどうかは定かではないが、1歳の時だから、可能性は十分にある。
一般にはEの萌出時期は20ヶ月から24ヶ月となっているからだ。
高濃度フッ素を数回塗布しただけで、歯が溶けるケースは稀ではないと思う。うちの従業員だった歯科衛生士が自分の子供にフッ素塗布し続けて、その子が歯牙フッ素症になり、歯が溶けた画像を持っている。
その画像は、このブログ内でも探すことができるかもしれない。
ま、それはさて置き、Eだけは保存しておかないと、その後ろに萌出する6が近心傾斜もしくは近心移動してしまい、その後の歯並びが悲惨なことになる。
今日はその虫歯が悪い方の右上Eの治療過程だ。初めての治療にしては、とてもいい子で、素早く処置すれば、どうということはなかったが、α-TCPセメントを用意している間、バイトブロックを使ったら、大騒ぎになって、α-TCPの画像を撮ることはできなかった。そんな中で画像を残せるということ自体が理解できないかもしれない。局所麻酔してネットで簀巻きにしているうちに女児を死亡させた歯科医師もいる。今回も、もちろん拘束したりはしていない。
では時系列でどうぞ