5月12日 1号機は最悪の危機は当面回避 小出裕章
2011年5月12日深夜、木下黄太氏が、1号機のメルトダウン発表についての小出裕章氏のコメントを記事で紹介されています。
メルトダウンしていた1号機は「想定外」の東電。さらに心配が強い3号機の現状。危機深まる。
(2011-05-13 01:47:38)
神保哲生氏、岩上安身氏、たね蒔きジャーナルと並び、小出先生の事故に関する見解をいつもタイムリーに取材、紹介されており、非常にありがたいことです。(もちろん、その全ての取材に応じられている小出先生には感謝の言葉しかありません)
小出先生部分のみ以下転載させていただきます。
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小出先生とも話しましたが「もういったい、東京電力の言うことをなにを信じていいかわかりませんが、データで-1700ミリ言っていたのが間違いだったと言う事です。現場は混乱していて、計測器が修理してそうだと言うのでしょうが、もう本当かどうかわかりませんね。何が正しいかは無意味ですよ。まあ、でも本当なら圧力容器に穴が開いているんですよね。炉心が溶け落ちているわけだから、本来何が起きてもおかしくなかったんだけれども、うまいぐあいに格納容器の底の方で水がたまっているあたりにある感じなんですよね。水蒸気爆発がおきずに、そうなってとりあえず落ち着いているなら、最悪の事態は一号機に関しては当面避けられるのではないでしょうか。たまたまですが。」と。メルトダウンになっていても、爆発事象につながらず、たまたまうまくいっていたことを説明していただきました。勿論、想定の工程表はそのとおりに進む可能性はどんどん低くなったと言う事です。1号機は「想定外」のメルトダウンが確定し、この想定外の事態の中で、懸念は続くと言う事です。今の東電の説明を完全に信じられない気持ちも含め、1号機の危機も去っていません。
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