50代男性、左上4、歯牙破折、Per、フィステルあり
この方、昔からブラキシズム(噛み締め)がひどく、後ろの5番も歯根破折で10年前に抜歯・再植している。
今度は手前の4番だ。幸い、上の方で破折していたので抜歯・再植にはならなかったが、露髄後、歯髄は死んでいて、外側にフィステルができていた。
補強連冠を入れていたのだが、こんなものは御構い無しに破折した。というかすでに10年前にはクラックが入っていて、それがとうとう離断したということだろう。
根管治療というよりは根管内部を超音波スケーラーのエンドチップで洗浄しただけだ。リーマー、ファイルは使っていない。混尖確保とかする必要はない。α-TCP+3MI◯で自然に根尖は閉じる。これをカルシフィケーションといったと思う。
では時系列でどうぞ
これが根管が見えているところ。露髄という。
冠部歯髄腔を開拡すると根管口が2つ見える。有機物を完全に除去する必要もない。余計な感染をさせなければ良いだけだ。
α-TCPは生食練りと普通練りの2回法で根管を充填する。
後は歯冠を再建して、補強連冠を再製作する。