11歳男子、右下6、隣接面カリエス、自発通+
咬合性外傷によるクラックからの虫歯と思われ、自発痛が出ていた。痛みが出ていると神経を取るしかないというのが一般的な見解なのだが、3MIX+α-TCPセメントで持ち直す。
クラック部分を拡大してみたが、これが虫歯の前からあったものか、その後にできたものかは検証できないが、こういうクラックから虫歯になるというのは理解できるだろう。「虫歯の電気化学説」では酸素濃度差腐食と呼ばれる現象のことだ。
虫歯を完全に除去すると露髄するので、軟化象牙質は残してあるが、接着に必要な部分だけは新鮮歯質を確保している。
軟化象牙質(虫歯)はα-TCPで再結晶が進み硬くなる(治る)。
では時系列でどうぞ