18歳女子、右上7、頬側面カリエス
矯正治療のブラケットが装着されていたのだが、治療が終わって外すと虫歯ができていた。
ブラケット装着が虫歯の主な原因ではない。
一般にこの部分の虫歯は唾液がかかりにくいからできると説明されているが、そうではない。
ほっぺがいつも歯面にくっついているとなりやすい。
どういうことかというと、ほっぺで歯面が覆われていると酸素濃度が他の部位より低下して酸素濃度差腐食が起こるからだ。この現象は歯科では全く知られていないが、金属腐食工学分野では常識になっている。歯牙つまりハイドロキシアパタイトはイオン伝導性セラミックスなので金属と同じように取り扱える。
虫歯とか金属の腐食、サビと同じカテゴリーの現象と言ってもよい。
いつもほっぺが歯面にくっついているとは、おしゃべりもあまりせず、スマホばかりいじっているとか、もくもくと勉強ばかりしているとかそんな生活をしているということだ。