自院の歯科用ユニットも30年経過してしまったので、組み込みのタービンもモーターも壊れてしまった。修理部品もない。
仕方がないので、椅子の上下と起寝の機能とバキュームとスピットン機能だけは無理矢理修理して、タービン、モーターは外付けでしのいでいる。
予防歯科を標榜して極力削らないということはこういうことだ。壊れたからと言ってそうそう機械を買い換えることはできない。予防歯科は貧乏する。
歯科医療は削ってなんぼだからだ。
自分で修理できない歯医者は本物の予防歯科医ではないはずだ。
残念ながら自分で機械を修理したり自作できる歯科医師は世界中探してもいないだろう。治療機械の仕組みすら知らない歯科医師が大半だからだ。
僕は例外中の例外。歯科用機械をリバースエンジニアリングして技術を習得したのだから。
だから患者も予防歯科に期待してはならない。
今日はタービンユニットの予備を作った。お中華製のポータブルユニットにお気に入りのモリタのタービンホースを移植する方法だ。
補修部品として購入するのはタービンホースの他に3ホールを分岐するユニット(パッキンは自作)と
排気のオイル受けだ。
元々付いていた2ホールもしくは3ホールのタービンホースを外して交換する。
タービンライトは外付けの3VのACアダプターに0.22Ω(5W)の抵抗を直列にしてトグルスイッチでON/OFFする方式だ。タービンのフットスイッチを踏んだ時に点灯させることはできないが、手動の方がライトは長持ちする。水はペットボトルに入れた水を使うのだが、重曹水や薬液を入れることもできるのでかえって衛生的かもしれない。