50代女性、左下4、遠心隣接面カリエス、自発痛++
久しぶりのスーパーテクニック・シリーズだ。
この方、前医で右端の6番は治療不可能で抜くとか、この4番は大丈夫だとか言われたとかで知人に相談したらあそこ(うち)に行ってみたら?と言われて来院された。
この4番は見かけは大丈夫そうに見えるが、内部の象牙質は失われている。ペラペラのエナメル質だけが残っているので、歯はあるように見えるがとんでもない。神経も出ているし(露髄)歯質の半分以上は失われている。
よく我慢したな。。と思う。
もちろん6番は抜く必要はない。現代歯科治療の保存技術のレベルの低さが見て取れる。
というか歯髄や歯牙を保存しようとか最初からサラサラ考えていないということだ。
まずはレントゲン写真から。
歯科医師の100%は歯髄の保存は不可能と診断するが、そんなことはない。
では時系列でアップしてみよう。
一見虫歯はないように見えるが、
内部は空っぽ。糸くず?が出てきた
虫?w
これがホントの虫歯?w
切削バーがズッポリ、、
透けて見える
露髄部分。触れると飛び上がる(麻酔は掛けていない)。痛いところは健全部分なので触らないようにする。痛くないところは虫歯なので削除する。麻酔を使うとこれができない。削り過ぎてしまう。
3MIX+α-TCPで直接覆髄
1次CR
フロアラブルレジンで充填していく。これで痛みは一発で治る