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カテゴリ:胆振(いぶり)地域
胆振総合振興局食と観光推進室です。
いぶりの小旅行シリーズもとうとう10本目のエントリとなりました。 今回も小旅行ではありませんが、11月10日(土)に室蘭市で開催されたイベント、「第3回全国工場夜景サミット in むろらん」に参加しましたので、そのレポートをさせていただきます。 さて、数年前から「産業観光」というキーワードが脚光を浴び始めてきました。 観光が多様化する中、普段一般的な観光客があまり着目しないような「工場」そのものを観光資源としてとらえる人が徐々に増えつつあります。 「工場萌え」という言葉が発生したのも、その流れの一つかと思います。 その、「産業観光」の一つに、「工場夜景観光」があります。 工場は24時間フル稼働しているところも多く、そうした工場は従業員の保安確保のため、常に明かりをともし続けています。 そうした風景を切り取った美しい写真が多く見られるようになり、徐々に工場夜景が観光資源として認知されてくるようになりました。 工場夜景観光にこれまで取り組んできた神奈川県川崎市、三重県四日市市、福岡県北九州市、そして室蘭市の4市により、昨年2月に「第1回日本全国工場夜景サミット」が川崎市において開催され、「日本四大工場夜景」として、協力して夜景観光の推進を図っていくこととしました。 その後、昨年11月に第2回のサミットが四日市市で開催され、このたび第3回のサミットが室蘭市で開催されることとなりました。 今年からは山口県周南市も含めた「日本五大工場夜景」という形に進化しています。 というわけで、サミットのレポートです。会場は室蘭プリンスホテルです。 会場1階では、5市を紹介するパネルが展示されています。 サミットは13時30分から始まりました。会場は既に満員です。 最初は室蘭市立翔陽中学校のジャズバンド部の演奏をバックに、室蘭夜景のスライド上映が行われました。その後開会宣言を経て、5都市による共同アピール、5都市による観光PRと続きます。 観光PRは、さすがにプレゼンテーションに手慣れた方々ばかりで、会場の笑いを誘う素晴らしいものでした。私も少しでも真似できればと思います。 2時間強で第一部が終了し、その後バスに分乗して、「室蘭工場夜景ツアー」へ出発します。 このツアー、室蘭発と札幌発がありましたが、事前予約分はあっという間に完売、当日申込分もすぐにいっぱいとなり、急遽バスの台数を増やして対応するほどだったとのこと。 全部で300人以上のお客様が参加されたそうです。 室蘭プリンスホテルから、まずは道の駅「みたら室蘭」へ。 白鳥大橋のたもとにあるこの道の駅は、室蘭八景の一つである大黒島に近く、夕日が大変美しい場所でもあります。 ちょうど道の駅に着いた頃は日没の時間帯ということもあり、またこの日は非常に天気がよかったこともあって、美しい夕焼けを見ることができました。(写真は微妙ですが) その後バスは白鳥大橋を渡ります。 渡り切ったところに、陣屋除雪ステーションがあります。 眼下にはJX日鉱日石エネルギーの室蘭製油所の明かりがともる、夜景マニアにとっては絶好の撮影スポットだそうですが、ここはあくまでも道路管理者である北海道開発局が白鳥大橋の除雪用に整備した場所であり、普段は立入りができない場所です。ただ今日は、ツアーのために特別に入れていただきます。 夜景が最も美しく見えるスポットでは、ツアー参加者が大勢写真を撮っています。 私も写真を撮ろうと頑張ってみましたが、三脚を持っていかなかったため、デジカメでの撮影は無理でした。 携帯電話で撮影した写真は何とかぶれずに撮れましたので、そちらをご紹介したいと思います。 再びバスに乗車し、続いてはJX日鉱日石エネルギー室蘭製油所へ。 製油所では、昼間の工場見学は受け入れていますが、夜間の工場見学の受け入れは初めてとのこと。 バスに製油所の職員の方が乗車し、説明を受けながら構内を回ります。 製油所の中で最も明るい部分が、西側にある石油化学プラントになります。そこでバスを降り、それぞれ思い思いの写真撮影に入ります。 私も再び頑張ってみましたが、やっぱり無理でした。携帯電話で撮影した写真もブレブレ。 やっぱり夜景撮影には、きちんとしたカメラ(せめてシャッタースピードと絞りを自分で設定できるカメラ)ときちんとした三脚が必須です。 構内を40分くらいかけてぐるっと回ってから、次なる目的地は輪西町。 ここでは、「アイアンフェスタ」というイベントが行われています。 そのメインイベントが、日本古来の製鉄法「たたら製鉄」の実演です。 我々ツアー参加者が行く頃には、たたら製鉄の最終段階である「けら出し」が行われることになっており、その様子を見学させていただきます。 たたら製鉄の詳細はここでは省きますが(日立金属株式会社のページに詳しく紹介されています)、昔、近代的な高炉がない時代に鉄を作るのは非常に手間がかかったことがよくわかります。 ちなみに原料は砂鉄(しかも室蘭産)だそうです。 レンガで作った炉を壊していくと、中から真っ赤に焼けた鉄の塊が出てきます。その周りにある不要物を取り除き、純度の高い鉄が出てくる、というわけです。 けら出しを見学した後は、そのまま会場へ戻り、サミットの一連の行事がすべて終了しました。 なお、室蘭の工場夜景を中心とした夜景写真の展示会が、今月18日(日)まで、道の駅「みたら室蘭」で開催されています。 美しい夜景の写真が多数展示されていますので、ぜひご覧ください。 【Facebook始めました!】 胆振総合振興局食と観光推進室公式Facebookページを開設しました。 地域の食や観光情報をよりきめ細かく発信していきたいと思いますので、ぜひご覧ください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.11.12 17:49:21
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