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ワープロが、ソフトウェアでなくハードウェアだった頃、
富士通により、高速かな入力を目指して開発されたのが、「親指シフト」である。 ひとつのキーに、かな文字を二つ割り当てる。 その切換(親指)キーが中央下部に二つ設けられている。 例えば、”W”のキーには、”か”と”え”が割り当てられている。 ”か”を入力するには、ただ”W”のキーを押せば良い。 ”え”を入力する時は、”W”のキーは左側にあるので、左側の切換(親指)キーを押す。 このとき、重要なのは、「同時に」押す事である。 英語のシフトキーのように、切換(親指)キーを押してから”W”のキーを押してはいけない。 ここで、左側でなく右側の切換(親指)キーを”W”と同時に押すとどうなるかというと、 これが、”が”になるのである。 ”Y”のキーには、”よ”、”ら”、”ぱ”と三つ割り当てられている。 ”よ”、”ら”は、右側の切換(親指)キーで、区別されるが、 ”ぱ”は、左側の切換(親指)キーを同時に押すことによって入力される。 こういった感じで入力できるように、「かな」が割り当てられている。 時が進んで、ワープロが、ソフトウェアになると、 パソコンのキーボードを使わなければならない。 英字配列は英語と同じだし、その配列を使ってローマ字入力も不可能ではない。 だから「親指シフト」が標準キーボードになってもかまわないはず。 しかし、 恐らくは富士通の社内事情の帰結なのだろう、 「親指シフト」が標準にはならず、 JISキーボード全盛になってしまった。 そして、 不思議なことに大多数の人には、キートップの「かな」は、 ただ邪魔なだけの無用の長物になっているのである。 なぜなら、ローマ字入力をしているから。 故に、 キートップに、「かな」を表示していない、 不思議な「JIS」キーボードも売られている。 で、 この画像のキーボードは、USB経由でパソコンにつないで使う。 しかし、ローマ字入力をしなければならない場面も多く、 頭と手を切り替えるのが、だんだん大変になってきた。 今は、キーピッチの狭いものでローマ字入力することで、 なんとか併用中。 尚、MacOSXも、フリーのドライバーソフトがあるのでOK。 また、ケイタイ用のものも販売されている。
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Last updated
2016.09.15 16:20:27
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