この時期になると、俗に「配当取り」という動きが相場に見られる。株価は上昇するものの、実際に配当を受け取りたいわけではない。もちろん、税制のこともあって、実際に配当を受けとる場合もあるし、同じ理由で、配当を受けとらない場合もある。期日に株主名簿に記載されればいいので、配当を実際に受けとるまで持ち続ける必要はない。従って、保有リスクは比較的少ない。もちろん銘柄は選ばねばならない。配当を3月末に行わない銘柄もある。3月末に、1年分をまとめて払うところもある。また、9月と3月で、額が異なるものもある。しっかりと、チェックしよう。ほとんどの会社は、期末配当が確定するのは、株主総会である。総会で否決されるのは稀だから、提出議案を決定する取締役会で決まることになる。多くは、3月半ばまでに、方針が公表されるが、業績にぶれがあって微妙な場合は、4月になってから、減配になったり、増配になったりするので、要注意。5円貰えると思って買ったら、無配になってしまった。当然、株価は下がる。ダブルパンチである。見かけの配当利回りに騙されないように。一般に配当利回りランキングは、年間で作られているので、9月に配当を実施した会社と3月にまとめて実施する会社では、3月の配当を狙う限りにおいては、ランキングは意味をなさない。また、予想ベースでなく、実績ベースのものにも要注意。表がつくられた条件を、良くチェックしよう。
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Last updated
2005.03.13 19:18:53
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