2883750 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

田崎正巳のモンゴル徒然日記

田崎正巳のモンゴル徒然日記

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

モンゴル2008

モンゴル2008

Category

Calendar

Favorite Blog

島田隆の天職相談室 しまりゅう52さん

Comments

愛読者@ Re:ブログ休載中(09/03) 長い間お疲れ様でした。どうかお大事にし…
Mei@ Re:ブログ休載中(09/03) お大事になさってください。ブログの再開…
あくつ@ Re:ブログ休載中(09/03) お大事にしてください。 再開を楽しみにし…

Freepage List

Headline News

2012.02.04
XML
私の家は、都心と言えば聞こえはいいが、地下鉄駅が近いということ以外の便利度で言えば地方都市(例えば新潟市)には到底かなわず、あえて比較するとしたら、地方の「本当の田舎」に近いかもしれないようなところです。

スーパーなんてもちろんほとんどなく、そこそこの規模(と言っても、新潟市などに比べれば小さい)店でも、歩いては行けません。

車では行けるのですが、駐車場はない。なので、本気で大きなスーパーへ行こうとすれば、江東区にある駐車場無料のイトーヨーカドー辺りまで車で「遠征」する必要があります。

コンビニはたくさんあれど、スーパーがほとんどない中、コンビニ並みのスペースに小さなスーパーが一軒あるので、大変重宝しています。

まるで田舎の村に一つだけあるお店のようです。小さくても家から歩いて行ける店があることはありがたいのです。

食事できる店も、地方都市並ではなく、完全に田舎並です。平日はそこそこありますが、休日となると、開いてる店はほとんどゼロ、立ち蕎麦屋すらお休みです。

結果として、休日はゴーストタウンのようになります。やっているのは、24時間営業の牛丼屋くらいです。

CDレンタルショップも、もちろんありません。聞けば、渋谷や赤坂などの繁華街までいかないとないようです。

なんでこんなことを言うかというと、この辺りのロケーションというか、雰囲気が田舎と似ているので、田舎の状況も推測できるのではないかと思ったからです。


医療機関といえば、待ち時間が大変とかいろいろ問題はあるでしょうが、近所にあればやはり助かります。

ごく近所に開業医があるのですが、私はそこで時々お世話になります。最大の理由が「超空いている」からです。基本的に待ち時間はゼロ。先客がいても、せいぜい1人か2人。普通は誰もいません。

これでやっていけるのかなと思うほどの少なさです。もしかして、田舎にもこんな診療所があるかもしれないと思うほどです。

花粉症だ、風邪気味だなどで行っても、すぐに見てくれるので重宝してます。しかも、薬は医薬「非」分業です。そんな小さな医院でも、従業員は3人います。ドクターと看護婦さんと受付の方。

通常の民間の店のイメージでは、とてもじゃないが3人分の給料が出そうもない客数(患者数)なのですが、医者の友人に聞くと「それでも十分ペイする」とのことです。

さすがに政府が決めた診療報酬は高いんだとわかりました。こんな暇な医院でもやっていけるとしたら、いつも2時間も3時間も待たされるような病院は、確かに高収入も可能なんだろうと思います。


で、その医院ですが、先日行ったらなんと医薬分業になっていました。厚労省の規制の関係で、もう自院で処方するのは維持できないのだそうです。やるには、かなり大がかりな工事をして、薬局を一つ作るくらいの改築が必要なんだそうです。

実は、先週から、近所に調剤薬局(らしい?)ができたのに気づいていました。「なんでこんなところに?」と思えるような立地です。

4分も歩けば、他の調剤薬局が数軒ありますが、確かにこの辺(徒歩2分以内)にはありません。実際、なぜこんなのができたのかはわかりませんでした。

ですが、その謎が解けました。そうです、私が時々お世話になっているその医院が、自院で処方できないので、お願いして近所に開業してもらったんだそうです。

ということは、この医院専用?少なくとも、今はそうですし、他に新しい医院はありません。

で、処方箋を得て、初めて行ってみました。当り前ですが、超暇そうです。まだオープンして3日目とかですから仕方ありません。

が、「あの医院」専門だとしたら、とんでもなく売り上げは低いでしょう。ちなみに従業員は二人いました。

そして、調剤薬局の例にもれず、一般大衆向けに大衆薬や日用品を売ろうなんて姿勢はゼロです。確かにドラッグストアをやれるような立地ではないのは確かです。

それでも薬剤師を含めた二人分の給料が出るから、この会社はここへの出店を決めたのでしょう。私はこの非効率さに呆れてしまいました。


そもそも小さな医院で、3人で十分回っていた医院です。というか、正直言えば3人で暇を持て余していたほどの医院です。

そこへ、その薬の処方のためにわざわざ店舗を借りて、従業員を2人投入しているのです。つまり、3人でも暇だったビジネスに、追加で別の店舗と別の従業員2人を加えたようなものです。

しかもそれが、法律によってそうせざるを得なくなった、というのです。決して消費者の利便性のためではないのは明らかです。実際、私には不便に思えましたから。

田舎でも同じような現象が起こっているのではないでしょうか?過疎にやっとできた医院のために、それに付き合って出て行く薬局があり、人がいる。

コスト的にはどう見ても合うはずないとは思いますが、こういう施策を進めるからには、「暇な医院」専用の調剤薬局でも人を雇って、店舗を構えるだけの十分な収入があるように設計されているということでしょう。

医療費高騰が問題になっているこのご時世に、どんどん無駄というか非効率に向かわせる施策を推し進めているのです。

医薬分業のメリットは、一応は知っています。薬価差の問題、薬漬けの問題などでしょうが、そんなものは大病院に適用すればいいことだと思います。

田舎の小さな病院まで適用して、非効率の押し付けをするのが役所の方針だと思うと、裏に「薬剤師協会」なのかどうかわかりませんが、そういう人たちのプッシュがあるんだろうなと思わずにはいられません。

なぜなら、業者にはメリットたくさんでも、患者にはなんにもいいことないのですから。導入にはせめて、規模とか立地などを考慮すべきではないかと思います。

突然のことで、その医院にはまだたくさんの薬が在庫になっていました。

私が「その薬どうするのですか?」と聞くと「この薬は出してはいけないことになっています。ですので、このまま置いておくしかないのです。」だそうです。ここでもやっぱり無駄が発生しています。


消費税だとか年金がどうだとか、必ずこの手の話には「将来的に医療費が上がって行く」と解説されています。

が、こういう厚生省のやり方を見ると「上がっていく」のではなく「上げていく」のだということが良くわかります。

間違いなく、厚生省出身の小役人上がりが「日本薬剤師協会」にいるのでしょうね。

私が行ったことがあるモンゴルの病院は、院内処方でしたね。やっぱり分業化するんでしょうかね?





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2012.02.04 15:49:24
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.