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田崎正巳のモンゴル徒然日記

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2019.10.30
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カテゴリ:ユーラシアの歴史
最近なぜかNHKBSでは民族っぽい番組が多くなっているように感じます。ですが、アジアで「少数民族」っぽい話はどうしても中国国内で「辺境」扱いされるのが少し気に入りません。

そりゃあ、漢族が他民族の土地を奪った歴史があるので、場所的にもどうしても「辺境」になってしまいます。

更に「正しい土地の獲得」すなわち「その民族の同意」があったわけではなく、侵略、略奪の歴史の結果なので、中途半端にその「少数民族」とやらが分断され、本当の少数民族になっているのが、中国の「少数民族」の定義だと思います。

モンゴル族だって、モンゴルに来れば立派な「民族国家」ですが、内モンゴルは人口500万人もいるのに「少数民族」扱いだというわけです。

とはいえ、そんな正論を吐いても何も変わらないので、NHKの言う通りの少数民族関連のテレビを最近多く見ています。今回見た題名は「中国秘境 謎の民「木馬氷上を馳せる」です。

それらしい題名ですが、全く期待せずに見始めました。すると主人公は「トゥバ族」というではないですか。

「えっ?トゥバ?トゥバ共和国ってロシアじゃないの?」と番組名を再確認したほどです。やはり間違いなく中国の少数民族です。

中国には少数民族はたくさんいるし、そもそもカタカナ表現であることを考えると「同音異義語」である可能性もありましたが、どうやらあの「トゥバ共和国」のトゥバ族と同じ民族のようです。

住居地域は新疆ウイルグル地区ではありますが、お馴染みのウルムチ(もちろん、モンゴル語!)やカシュガル辺りではなく、ずーーっと北です。

モンゴルの地図を見ると、北にロシア、南に中国というのはお馴染みですが、西隣は?と気にしたことはありませんか?普通の地図では、バヤンウルギーの北はロシア、南は中国で西隣はカザフスタンに見えます。まるで4か国の国境が「点」でつながっているように見えてしまいます。

ですが、そこを拡大すると、モンゴルはカザフスタンとは直接接していなくて、ロシアと中国が短い国境で接しているのです。そのロシア国境近くに中国のトゥバ族が住んでいるというわけです。その国境付近にあるカナス湖周辺に暮らしているのです。

カナス湖.jpg


  • 番組を見ながら、確かにモンゴル人とそっくりだと思いながら見ていました。もちろん遊牧生活で、住んでいるのはモンゴルのゲルとほとんど同じですが、名前はゲルでもパオでもなく「ユルタ」と言います。

    これは同じ遊牧民でもテュルク系はユルタと呼ぶのだそうです。建物の作り方も室内の飾り方もほとんどゲルと同じでした。

    オボーはオボと呼ばれていました。まあ、これは同じ言葉と言っていいでしょう。見た目も役割もモンゴルのオボーと同じです。

    ホーミーも同じ。馬頭琴も同じ。踊りだって、私の眼にはほとんどモンゴルの踊りと同じに見えました。

    更には夏には「相撲と競馬」のお祭りがあります。ナーダムはこれに弓矢も入りますが、田舎での様子はこれまたモンゴルとほとんど同じ。少年たちが長距離を馬で駆けるのも同じ。

    とまあ、ほとんどモンゴル族じゃないかと言いたくなるほどです。何が違うのか?それは言葉です。トゥバ族はテュルク系なのです。つまりトルコ語で、カザフやキルギスと同系列です。

    ですが、以前に、ロシアにある「トゥバ共和国はモンゴル系の人たちの国」と聞いたことがありますが、どういうことなんでしょうか?

    しかも、モンゴル人にとってはブリヤード人はモンゴル人の仲間だと明確に意識していますが、トゥバ人はそうでもありません。なぜか?

    (続く)





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    Last updated  2019.11.02 16:36:58
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