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カテゴリ:メンタル
エイブラハムの本には、「行動よりも思考が大事」だと書いてあります。それは、どうしてでしょうか?(最近、『新訳 お金と引き寄せの法則』を再読しました)
さて今回は、「ネガティブなときは行動しない」というテーマでお届けします。「空虚感」「欠乏感」「比較」といったワードから、その答えをひも解いていきましょう。
なぜ、飲まなきゃやってられないのか?なぜ、人はアルコールやたばこなどが欲しくなるのでしょうか?
それは、自分自身の調和から外れている状態が続いているからです。アルコールやたばこが欲しいという衝動は、「空虚感を埋めたい」という願いから来ています。
実際に、私たちは自分には価値があると知って、生まれてきました。そして、「誰かの役に立ちたい」「誰かを高めたい」という願望をもって生まれてきました。
けれども、自分の調和がとれていなかったり、波動のバランスがとれていないと、何かが欠けているという気持ちになるのです。つまり、欠乏感を持って生きていることになります。
人生で「何も残せていない」と思うのは、あなたの思考によって、内側の本当の自分との調和から外れているからです。本当の自分から外れている状態であると、アルコールやニコチンなどの化学物質が欲しくなるのです。本当のあなたとの調和がとれているときは、出会う人すべてを高めています。
比較は、人間にとって毒になる?間違った比較は、ネガティブな感情をつくり出します。他と無意味な比較をして、自分の心が、幻想を生み出しているのです。
仏教の教えに、「七慢」というものがあります。慢とは、「比べることで思い上がる心のこと」です。心の状態で7つにわけた慢を、七慢と言います。
「七慢」 ①「慢」=他人と比較しておごり高ぶること。
②「過慢」=自分と同等の人に対して自分の方が上だと思うこと。
③「慢過慢」=自分より優れた人に対して自分の方がもっと上だと思い誤ること。
④「我慢」=自分に執着することから起こる慢心のこと。自分に執着する心から、自分を偉いと思っておごり、他をあなどること。
⑤「増上慢」=覚っていないのに覚っているとうぬぼれること。
⑥「卑慢」=自分よりはるかに優れた人に対し、自分はわずかしか劣っていないと思うこと。
⑦「邪慢」=悪行をしても正しいことをしたと言い張ること。
仏教の教えによると、おごり高ぶったり、自分の方が上だと思うこと(過慢や慢過慢)は、人間にとって毒になるのです。また、知ったかぶることや、無知なこと(増上慢や邪慢)も、毒になるといえるでしょう。
ネガティブなときは行動しない他人と比較して、ありもしない理想を掲げてしまうと、その理想が高すぎて、そこに届かない自分にダメ出しをしてしまいます。これが減点主義につながります。お金の不安や心配も、「お金がないと○○できない(たとえば結婚とか)」という思考から生まれています。
他人や世間との誤った比較は、健全な比較だとはいえないでしょう。大事なことは、自分の過去や未来と比較をすることであり、自分の思考を調整することです。
多くの場合、人はいい気分でないとき、欠乏感や空虚感を満たそうとするために、アルコールやニコチンを求めたり、食べ物を選んでいます。そのため、いい気分でないときは、行動しないことです。
ネガティブな感情が生まれるとき、行動をしてはいけません。なぜなら、ネガティブな感情の状態でとる行動は、必ずネガティブな結果を招くからです。ネガティブな感情は、エネルギーの不調和を表しているのです。
脳の反応パターンでも、「問題回避」や「他者基準」だと、不具合が発生するといいます。「何かを避ける」ということがモチベーションになったり、賞賛や承認などを必要としたりする行動は、うまくいかないことが多いのです。なので、まずは自分の思考と感情をチェックすることが大事です。
いかがでしょうか? つまりは、ネガティブなときに行動すると、結局、ネガティブなものを引き寄せてしまうということなのですね。ですから、行動する前に、どんな基準で行動しているのかを、自分で自分を見てみましょう。まずは、自分の機嫌を整えることです。
それでは読んでいただき、ありがとうございます。
・Ken Honda 本田健(YouTubeチャンネル) ・無意識の反応パターンとは? 【前編】(2021年11月26日記事) ・この世の幻想よ ~仏教まとめ⑩~ (2023年8月23日記事) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024/01/10 07:30:08 AM
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