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夜が待ち遠しい

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さかまたつみ

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2017/07/03
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カテゴリ:栃木県
通洞こそが前々から訪ねたいと悲願にしていた町です。いや、昔々わたらせ渓谷鉄道に乗車したことがあったようななかったような。学生の頃から常に金欠を継続してきた誇らざるべき過去を持つ身としては、気が付いた時にはすでに国鉄から切り離されていたこの路線は青春18きっぷの対象路線からは外れている以上、乗車しそびれていると考えるのが自然かもしれません。結局JRの全路線を完乗し切れずに飽きてしまって、その内に廃線や第三セクターへの転換などでますますコンプリートすることへの意味や意欲を見出し難くなってしまいました。かつては北海道以外は18きっぷ以外でコツコツと巡り、9割には達しないかもしれぬけれどそれに近いくらいを乗り潰して、古い時刻表から破り取った全国路線図をマーカーで塗り潰しながらほくそ笑んだものです。鉄道の旅も失われつつある今では、取り組むべきライフワークとなり得ますが、近頃、在来線で旅をするたびかつての狂熱が呼び覚まされることのないのを感じるのでした。それでも恐らく初めて乗車する路線はザワザワと心を揺さぶるような、心臓をそっと鷲掴みされるような息苦しさを感じるのでした。しかし往復を同じ路線を使うのは芸がないと躊躇していたのが、日光から路線バスが出ていることを知りーそれはもう何年か前のことだったのですがー、にわかにこの旅への意欲がフツフツと湧いてきて意識の底から消えることはなかったのでした。

 その路線バスはJRの日光駅前からひっそりと発車しました。客席は空席が目立ちます。一組のカップルもやはり日光から足尾銅山を巡るようです。自分ではファインプレーと思っているけれど、このプランは案外定番化しているのかもと思うとちょっとばかり興が醒めるのです。車窓は案外に単調で、特に消さがた歩いたばかりの東照宮までの渋滞に一切の風景を見逃すまいという意気込みなどすぐに消し飛び、ウツラウツラするうちに通洞駅前に到着します。多くの人はもう少し乗り通すようです。カップルは足尾銅山観光前まで行ったのだろうな。

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 人通りの少しもない寂れ切った駅前商店街は規模は思っていたよりもずっと小規模でありましたが、独りだとあまりの切なさに涙ぐんでしまったかもしれません。路地を入るとすぐに「スタンド喫茶 マルサン」がありますが、いかにも役目を終えたという店内が覗けます。かつてはどのような店舗であったのか無性に見てみたかったという欲望が湧いてきます。かつて思い立ったときに来ていればといつもながら未練たらしい。向かいの食堂は現役のように見えましたが、後でお邪魔したお店の方の話だともうやっていないようです。「ラポール」なんていう喫茶店もありますがここもお休み。近くに駐車場があってそこに店内写真付きの看板があったのでそれでもうすっかり満足してしまいました。さて、目指す酒場の開店にはまだ2時間近くあります。これはもう足尾銅山観光に行くしかないな。820円の出費も時間を買うつもりで思い切って支払うことにします。これがトロッコ列車に始まり、妙に生々しい人形たちを含めなかなかの充実した施設となっています。無理を承知で言えばもう少し穴の奥深くまで入り込んで、東京―福岡間とほぼ同じ長さという迷宮感を味わえれば満足度がもっと高まったはずです。しかしまあすごい産業遺産であるとは思うけれど、物足りなさが残る。特にかつて敷地内のあちこちにあったという共同浴場や寮、食堂などの施設を時代の遷移を辿りつつ見れたりすれば、興味深さも数倍増となったはずだし、単純にアミューズメントとしても愉快なはずでもったいないなあ。この後訪れる酒場でもこの辺では観光の後、食事する場所に困ると仰るお客さん多いんですよとお話しされました。

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 でもお土産屋兼レストランの建屋があって、そこでは多様なお土産(土産屋さんも数店あるのですが、どこも同じようなものばかり扱っているのがもったいない)、1階のレストランフロアーでは大食堂跡とともに唯一営業を続ける「珈琲&スパゲティ ヒロII世」がありました。さも偶然見つけたかのような書き振りですが、存在は知っていました。寂れた観光地に取り残された喫茶店というのは、何度か訪れましたが、なんとも言えぬ寂寥感があって、これはこれで風情があってよかったです。窓にビニールテープで「テイー」とか「スパゲッテ」と表から読めるように貼られていますが、この窓の文字を表から眺める人などいるのかしら。なんてったって窓の外は崖になっていて下から見上げたら読み取れないと思うのです。

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 それでもやはりたっぷりと時間が余ってしまいました。「ホルモン 末広」の開店時間は午後4時30分との事前調査があります。昼間通り過ぎると戸が開け放たれ、蛍光灯の灯りも見えましたが、町並みを眺めて引き返すと人の気配は失せていました。さてどうしたものか、午後4時36分が桐生行きの列車の発車時刻、これを逃すと次が2時間待ちです。いつもはそんなこと気に掛けぬS氏もさすがにここで店に入れず2時間を過ごすのが不安になったようで、電話をしますが一向に繋がりません。とりあえず開店時間まで待って、それでも開かぬようなら急いで駅に引き返す作戦に出ました。時間になりますが、暖簾は下がらず堪り兼ねたS氏が店内に声を掛けたところ、どうぞとの声が聞こえてきました。酒場巡りでこれほど安堵したのははじめてかもしれません。さて、この店の素晴らしさを欠くとキリがない。コブクロの両端にある不気味なキイチゴ風の形状の部位を説明して、わざわざ二人分切り分けてくれたり、特にシロが抜群においしかったり、手作りのキムチもさっぱりしてお代わりしてしまったりと、語りたいことはいくらもありますが、何より素晴らしいのは店のお母さんさんです。お母さんなんて言うと失礼かもしれない、なんと御年93歳になられたとのことです。店の忙しいときには娘さんが来てくれるというので、いつが忙しいのと伺うと正月前後が混むとのことです。でその娘さんは横浜にお住まいとのことで、それは大変だと思わず絶句します。その他、お話しくださったことをいちいち書き留めたい気もしますが、紙幅が迫っています。何よりうれしかったのが、帰りがけに長生きしてねと言ってくれたこと。思わず、同じセリフをお返しするしかないのでした。ここは遠すぎる、だけれどもまた訪れたい、そんな思いに囚われて、わたらせ渓谷鉄道ではまんじりともできぬのでありました。





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Last updated  2017/07/03 08:30:05 AM
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