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カテゴリ:荒川区
今頃になってうら若き女子たちがレトロ系喫茶店に夢中になっているようです。若い人たちが古い何かに興味を抱くってのはまあそれ程珍しい話ではありません。特にファッションのジャンルでは思い出したように過去のトレンドが復刻されたりするようです。でもそれって大概は一過性のブームに留まります。何だか世間で流行っているみたいだし、確かにちょっと変わっているから私もブームに乗っかっちゃおうっていった程度の軽いノリで始めちゃうんですね。きっかけはそれで一向に構わないのだけれど、ブームが沈静化するとどうしたものか自分が抱いていたはずの興味すら失せてしまうようなのです。先日もテレビで若い女性がこれまで数百軒の喫茶店を巡ったと通人ぶって語っていたけれど、さすがにそれでは人様に語れるレベルではないだろうと思うのです。最低でもせめて千軒程度は見て回っていないと人々を啓蒙するには役不足に思えるのです。先人たちの発見してきた美味しそうな店だけをつまみ食いして満足しているうちはまだまだです。ぼくなんかはもう喫茶趣味からはセミリタイアしつつありますが、それでも少なくとも千軒以上は見てきたと思うけれど、圧倒的に知識と経験が足りていないと思っているのです。つまりは何事につけてもそれなりの修行期間を経てようやく真価を見極められるようになるのではないだろうか。って実のところ若い娘たちに自分(たち)の居場所を奪われたようで不愉快なだけなのです。実際、たまたま訪れた喫茶店でそうした俄か喫茶好きらしき娘たちに何度か遭遇してしまったことが近頃ぼくがセミリタイアに追いやられた理由があるのでした。といかにも己の怠慢を他人のせいにしているようで、これじゃむしろ彼女たちより自分の方がよほど性質が悪いって気がしてきました。
と何やら前段で苦言を呈しているけれど、ウトウトしながら書いたので消してしまおうかと思ったけれど、読み直すのも書き直すのも嫌だから放置することにします。ところで日暮里に喫茶店のようでいてちょっと違う感じもし、レストラン風でありつつも普通のレストランとも違う、強いて言うなら喫茶店風のファミレスといった雰囲気の「カフェ&レストラン談話室 ニュートーキョー」があります。ここに入るのは久しぶりです。以前もいつも混雑して賑わっていましたが、どうも近頃はちょっと様子が違うみたい。客の8割程度が若い女性なのです。カフェ&レストランのカフェを喫茶店と捉えているんだろうか。注文内容を見てもいかにもな喫茶メニューのオーダーが多いように見受けられます。しかし我々は違います。カフェなど見て見ぬフリをして、ここで呑んじゃおうっていう趣向なのです。ぼくにとってここはおつまみも充実したしかも酒もそれなりに用意のある美味しい洋食店なのです。といったわけでエビフライなどの洋食に加えて枝豆などのおつまみ類もあったりで、呑みの友には事欠かないのです。こちらのお店は開店から半世紀は経っているはずで、ご一緒した人はもう30年以上前からここに通っているそうだけれど、かつては呑みの利用をする客も多かったそうな。今はほとんどが喫茶利用もしくはそれに食事をプラスした利用のようで周囲を見渡しても呑んでる人はごくわずかです。ファミレスなんかだと夜は呑みの客も増えてくるものですが、こちらは若い女性客が客の大半となって呑み目当ての客たちは敬遠するようになったんじゃないかという気がします。ウエイトレスさんも何度も酒やつまみを追加するぼくたちを心なしか邪険に扱いだします。太客なのにねエ。でもそんな冷ややかな対応を受けつつも久々のここはやはり悪くないのです。これからはちょくちょく呑みに訪れて、この店にかつての雰囲気を取り戻すことに貢献したいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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そうですよね。数百軒では語れないですよね。私も圧倒的に知識と経験が不足していますので日々精進いたします。
(2024/03/21 05:09:22 PM)
25¢さんへ
こんにちは。いやいやちょっと勢いで余計なことを書いてしまいましたが、本当のところは、人が何かに遭遇して真理を悟るのはいつだって突然で、数とか量とは無関係なんだと思っています。と同時に真理に至るには一定程度以上の努力も必要なんだと思いたい気持ちもあります。まあ、喫茶店や酒場巡りなんてのは命がけでやるような趣味ではないとも思ってますので、気楽に嫌いにならない程度に楽しむのが長く続ける秘訣ではないでしょうか。 (2024/03/26 02:40:50 PM) |