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行きかふ人も又

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2008.03.10
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カテゴリ:多国合作映画

 フランスで人気の女流作家が、自身の『レオン警視』シリーズを自ら映画化したサスペンス・コメディ。
ベルギーの首都ブリュッセルで、美大生ばかりを狙った連続殺人事件が発生する。さっそく捜査を開始するレオン警視(ブラン)。やがて彼は“突然死”という名のちょっと奇妙なビストロへと辿り着く。そこには、おかまのイルマ、毒舌のローズ、悪趣味なコックのジェジェなど、なんとも風変わりな連中ばかりが集っていた。彼らは事件について、ある秘密を共有していた。そんな中、イルマの生き別れになっていた実の娘が、父と対面するためやって来ることに・・・。


 
 陽気な音楽、ダークな事件。カラフルでキュートな小物に溢れた映像は、観ていてとても楽しい。
ビストロ“突然死”に集う、愛すべき奇人たちの個性もさることながら、殺人事件を捜査するレオン警視が、かなりいい味を出しています。
演じているのはミシェル・ブラン。『仕立て屋の恋』が強烈だったブラン氏、映画で観るのは久しぶりでしたが、相変わらずなんともいえない魅力を放った風貌です。
レオン警視の同居しているママは、懸賞応募マニア。息子を愛し、当選して集めた可笑しな雑貨に囲まれて暮らすのが生きがい。
レオンの相棒、ボルネオ刑事(ブロッシュ)は、触ったものがなんでも壊れてしまう!

こんな変わった面々で、ゆるゆると事件を解決していくサスペンス。
タイトルから『コックと泥棒、その妻と愛人』を思い出しましたが、そこまでのダークさも、切れのよさもありません。その代わり、女性らしいほんわかとした映像美が魅力。
テクニカルコーディネーターとして、ジャン・ピエール・ジュネが加わっていて、センスも抜群です。
原作者がメガフォンを取り、思い描く世界はそのまま映像にできたのでしょう。軽やかで自由なタッチが観ていて心地いい作品でした。 

madame_edouard_2003_reference.jpg Madame_Edouard_2003_2.jpg
レオンとおかまのイルマ              警察まで息子に会いに来るレオンのママ(右)


ビストロの上階に建つホテルで、宿主をしているのが、おかまのイルマ。連続殺人事件が起こる中、彼はまだ男だった頃に生まれた、生き別れの一人娘マリー(アンヌ・ロット)がやってくることになって、事件どころではありません。
父親が女として生きていることを、話すべきか、隠すべきか、決心がつかないのでした。

双方の出来事が平行して物語は進んでいきます。
マリーが犯人にさらわれ、幾人目かの犠牲者になるのか・・?! というところで、話は一本に繋がっていきます。

捜査もゆるいし、伏線はないし、サスペンスといっても名ばかりです。
これはもう、滑稽でユーモラスで鮮やかな、映像を観て楽しむのが一番という作品。
それが苦手な方には向かないし、観ているだけで幸せになれる方もいるでしょう。
濃いグリーンを基調としたレオン警視の部屋、愛犬のために趣味の編み物をしているブラン氏の姿がとても面白い犬




原作・監督・脚本  ナディーヌ・モンフィス
製作  ジャック・ワニシュ
撮影  リュック・ドリオン
音楽  ベナバール  
主演  ミシェル・ブラン  ディディエ・ブルドン  ジョジアーヌ・バラスコ  ドミニク・ラヴァナン  オリヴィエ・ブロッシュ

(カラー/97分/フランス・ベルギー・ルクセンブルグ合作/MADAME EDOUARD)










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Last updated  2008.03.13 18:11:18
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