字幕固執派に与う(ほどでもないが)日本語ナレーションの味わいもある !
こればかりは吹き替え版ならではの味わい「風と共に去りぬ」オープニングナレーション 2022/03/05開始かつて懐かしき南部と呼ばれしふるさとありぬ。そは、騎士と綿畑の国。この麗しき国こそ、華やかなりし騎士道名残りの地。騎士と淑女、主(あるじ)と奴隷の姿、この地を最後に消え、今や想い出となりて記されるのみ。咲き誇りし文化、風と共に去りぬ。「風と共に去りぬ」オープニングナレーション英文 There was a land of Cavaliers and Cotton Fieldscalled the Old South...Here in this pretty world Gallantry took its last bow...Here was the last ever to be seen of Knights and their Ladies Fair, of Master and of Slave... Look for it only in books,for it is no more than a dream remembered.A Civilization gone with the wind...上記英文はテレビ画面から出来る限り読み取ったものだが、正直私の力では、日本語ナレーションのような名文はとてもつづれない。なお、字幕がすべてなどと豪語する者どもに言っておくが、洋画の字幕を担当する人はまた多く、吹き替え版の仕事も兼務している。さらに言うと、洋画で俳優が語る英語は、必ずしも直訳されていないのも事実で、最近に近い例で書いてみると。第二次世界大戦下、天才数学者アラン・チューリングを描いた「イミテーションゲーム エニグマと天才数学者の秘密」では、実は同性愛者だったチューリングが、学生時代、校長に呼ばれていろいろ言われるシーンに以下のものがある。校長の言葉にけげんな顔を見せたアラン・チューリング少年が反問するシーン。アランは「I don't understand.」と言うが、このシーンの字幕は「どういうことですか」である。これでも字幕オンリー、字幕ベストと言い張れるのかと書いておく。