相棒久しぶりの来訪、メチャクチャ日記2
夕子「フフフ、凄い日記になったわね。ところであなた今晩、食欲は ? 」村松「余りない。と言うより、昔の塾の頃からのリズムもあって、夜遅くならないと空腹感が起こらないんだ。かまわず、先に食事してよ」夕子「無理に勧めないって不文律みたいなのが、昔からあったものね」村松「あ、ちょっと待って。まことに粗末で悪いけど・・」段ボール箱の大きめのものをテーブル代わりに用意し、先に食べてもらう。村松「スーパーの弁当におかずか。ご飯が少ないね。出来合いのがあるから良かったら足さない ? 」夕子「ありがとう。お言葉に甘えるわ。さっき台所で見たけど、凄いストックね」村松「50食やそこらは軽くあるし、俺に相応しい3キロ程度の米と比べても高くないんだ。何より自炊すると、洗い物も面倒だし、ご飯粒がすぐ流しに詰まってしまうから、このほうがいいんだ。ちょっと待ってね。温めて来る」相棒、夕食終了。なお、自宅では入浴が先。しばらくのち、歯磨きに階下へ。歯ブラシ携行など用意良し。バイク・ツーリング習慣のたまものと評価する。なお、洗面所が詰まって目下、節約のため使用してなく、風呂場を利用するよう告げる。夕子「やっぱりお風呂用の洗剤でもないと、ヌルヌルなんかがうまく落ちないわね」村松「いや、申し訳ない」夕子「でも、築25年にしては、あちこち割りときれいよ。お風呂も欲を言えばってくらいで。今お湯入れてるからね。さあ、いよいよ一緒に入るのよ。楽しみね。あたしも欲求不満だから」村松「ゴホッ ! ゴホッ、ゴホッ・・ ! コーヒーがむせちゃった」夕子「恐がらないでよ。たかが、生まれたままの姿になるだけだから」村松「あ、そうか。お前さんは勤めがあって規則正しい生活だから、これくらいが入浴時刻なんだね。俺は塾の時は午前0時前後」夕子「急に変なこと聞いて悪いけど、お兄さんとは一緒に入ったの ? 」村松「お互い社会人になってからは、たまに出張で兄貴が帰りがけに一泊なんて時は、必ず一緒に入って雑談。ところがお袋が、やれパンツがどうのとか、話しかけに来て、なかなか寝ないんだよ。しまいに兄貴が『もうわかったから、早く寝なよ』って言ったあと、『ホントにうるさいな、お袋は』って俺に言ったな」夕子「お母さん、お兄さんが来てうれしかったのよ。でも、兄弟一緒にお風呂なんて、男の兄弟っていいわね。あたしは上が兄だったから・・」脱衣場で。村松「どうしたの ? もしかして、急に恥ずかしくなったの ? 」夕子「あなたこそメモ用紙なんか持って来て。入浴中の脚色なんて、あなたの得意とするところでしょ。フフ、それより脱がしてくれない ? 」村松「うわ、始まった」夕子「女は脱がされると興奮するのよ。その次は交替よ」村松「男も恥ずかしいよ」身体を洗う描写省略。特筆場面なし。村松「この湯船、広いようで狭いんだ」夕子「広いわよ。でもフフ、身体が密着していいわね。あら、割りと元気じゃない ! そうか、持続しないのね。・・ねえ、あたしへのサービスしてよ」村松「ううっ、俺、今回ばかりは参った。仰せの通りにします」詳細描写省略。あっけなく入浴終了。身体を拭いて二階へ。私はこの頃、軽い夕食。歯磨き。村松「お下劣省略すると、つまんない内容になるね。と言って、書くと、字数が足りない」夕子「あたしね、実はもう上がってるの」村松「え ? 」夕子「わかってるくせに。かなり早いでしょ。純生オッケー・・・。だけど、あなたが問題ね。ところで話題変えるけど、居住区の最後の仕上げの壁はどうする ? 」村松「悩んでる。何しろ壁が一番大きいからね。補強の角材、どう接着しようかなんて・・」夕子「じゃあ、乱暴なアドバイスしてあげる。バスルームの壁が大きいでしょ。ここに接着しちゃうのよ。それからベッドは壁に合わせて固定、つまり接着するけど、床(ゆか)に接着するだけにして、壁には接着しない。どお ? 」村松「すきまだらけにならないか不安。それからゆがみも。前のいくつかのもこれが出る」夕子「それも考え過ぎ。壁と床(ゆか)のすきまはベッドが隠してくれる。それに、居住区は天井を作らないから、ベッド中心のアングルになって、壁は大丈夫と思う。前に探検車と車を写した作業場の画像あったでしょ。あれ、どうやったの ? 壁はベニヤ板に見えたけど・・」村松「言われてみると、大ざっぱで割りとまあまあだったね。確かあれは、ベニヤ板二枚を裏から粘着テープでとめて、撮影後、たたんで放置してある」夕子「床(ゆか)はボール紙で、ゆがんでいたわよね。でも、完成画像では真っ白く写っただけ。あなたね、かなり乗ってる時は、即興で効果的な造型やってるのよ」村松「そうか。じゃあ、ボール紙二枚貼り合わせて、思い切ってやってみるか」村松「それにしても、風呂が早いと、夜が長いね」夕子「夜は時には眠るためだけのものじゃないわよ」村松「うわっ、来たっ ! 」夕子「教室はガラス張りだから、あなたの寝室にしましょ」村松「俺のベッドきたないよ」夕子「いいの。どうせ二人の汗なんかでよごれるんだから。さあ、がんばってみましょう」このあとの描写も省略。と、言いたいところだが、少し書く。夕子「ほら、元気じゃない ! デリヘルなんかより、あたしのほうがいいでしょ ? 」村松「何んでだろ・・ ? 」夕子「だから、あたしの魅力よ。さあ、元気なうちに動いて ! 」村松「おお、猛烈ッ、なんちゃって」以下略。ようやく夜も更けて、上と下に別れて、眠りに就かんとするが、私は眠れない。イヤホーンでテレビを見始める。ふと気づくと、目の前に相棒の姿が。しかし一瞬女の幽霊に見えて、ゾッとした。夕子「あたしも眠れない。ね、FOXチャンネルの面白そうなのある ? あ、『NCIS』の録画ね」言いながら、ベッドに入って来る。村松「俺の後ろじゃ見えないだろ。いっそベッドに腰かけようか」夕子「ちょっと現在の番組見せて。・・・あら ! アダルト、二つもあるじゃない。やっぱり三つ子の魂何とやら」村松「でも最近ホントにつまらなくなった。もういい年だよ」・・・・・・・・・・妄想日記終了。「雑談追記」村松「やっぱり空しいね。ここまでのホントの一日をあらすじで言う。入浴は別々で夕子殿が先。ベッドでのお下劣行為無し。『恐竜境』の話と、数式の話で盛り上がる」夕子「数式のこと、もっと書けば面白かったかもね。読む人は退屈でしょうけど」村松「今度、この日のホントのこと書こうか」夕子「いいわね。楽しみにしてる」ただし、一階に一人で寝るのは恐いと言うので、私は隣の母の寝室で寝る。お粗末でした。「夜間編追記」翌日、相棒が帰ったあと、仏壇に、四十九日法要出席かなわずとの詫びの手紙と共に、香典が置いてあるのに気づいた。