カテゴリ:国鉄型駅名標・案内標
今回は、九州地方(鹿児島県・宮崎県)の国鉄型駅名標を掲載していきます。九州地方では国鉄型駅名標が数多く残されていて、特にローカル線ではレトロな駅舎とともに雰囲気を盛り上げています。
九州地方に残る国鉄型駅名標は、現代的なゴシック体を使用したものも多くありますが、中には国鉄時代の標準書体だった「スミ丸ゴシック」書体を使用している駅名標を使い続けている例もあり、非常に好感が持てます。 指宿枕崎線二月田駅の電照式駅名標です。「スミ丸ゴシック」書体を使用したもので、おそらく国鉄時代から使用し続けているものだと思われます。 この書体自体はJR東海の駅名標などで使用されているため、東海管内では一般的に見ることができますが、黒文字と黒い線のみで構成されるタイプのものは貴重な存在です。 肥薩線嘉例川駅の電照式駅名標です。肥薩線は国鉄型の駅名標を良く見かけることができる路線でした。嘉例川駅は登録有形文化財に指定された開業時からの木造駅舎が残る駅で、その駅舎の壁面に取り付けられています。書体が現代的な太いゴシック体なのがちょっと残念です。 肥薩線大隅横川駅の電照式駅名標です。先述の嘉例川駅同様、開業時からの木造駅舎が残り、その駅舎の壁面に取り付けられています。 嘉例川駅のものより細いゴシック体を使用しています。この書体を使用した国鉄型の駅名標はJR九州管内では多数見ることができます。 肥薩線栗野駅の電照式駅名標です。大隅横川駅と同様な書体を使用しています。 肥薩線真幸駅の電照式駅名標です。こちらは国鉄書体の「スミ丸ゴシック」書体を改良した「JNR-L書体」を使用した珍しいものです。 「JNR-L書体」は名所案内や乗場案内などで使用されていることが多く、駅名標に使用されている例は少ないと思われます。ちなみに、東北新幹線の開業時に設置された駅名標はすべて「JNR-L書体」を使用していたようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.12.15 00:30:05
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