カテゴリ:路線レポート・鉄道その他
今回は全国の特急列車で活躍した485系を取り上げます。485系は、直流・交流50ヘルツ・交流60ヘルツの3電源に対応した国鉄特急型電車の決定版ともいえる形式で、近年まで全国的に活躍していました。鉄道博物館にはクハ481-26とモハ484-61の2両が展示されています。
ボンネット型の構造が印象的なクハ481-26です。この車両は初期型のクハ481形0番台で、昭和40年(1965年)に汽車製造で製造されました。新製時は仙台運転所(現・仙台車両センター)、のちに勝田電車区(→勝田車両センター)に所属し、東北本線の「ひばり」「あいづ」、常磐線の「ひたち」などで運用されてきました。最末期は勝田車両センターの訓練車となっていました。 モハ484-61です。昭和47年(1972年)に日立製作所で製造された485系の電動車で、屋根にパンタグラフを2基搭載しています。こちらも仙台運転所から勝田電車区へと転属しています。この車両は最末期には訓練車のモヤ484-2となっていましたが、鉄道博物館への保存に際して原形のモハ484へ復元がなされています。 側面の車番表記です。 先頭車の側面にあるステンレス切り貼りの「JNRマーク」です。正面の三角形の「特急マーク」とともに、国鉄の特急型車両ではおなじみの装飾となっていました。 側面の方向幕は、「ひばり 仙台行」となっています。「ひばり」は昭和36年(1961年)に登場した東北本線上野~仙台間の特急列車で、東北新幹線開業前の東京と仙台を最速で結んでいました。幕が破れてしまっているのが残念ですね… 車内は回転式のクロスシートが並んでいます。 車内の車番プレートです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.07.11 16:50:05
[路線レポート・鉄道その他] カテゴリの最新記事
|
|