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カテゴリ:腕時計
昔、自動巻きのリベンハムを振り回してローターをビュンビュン言わせながら巻いてました(苦笑)。その時はまだミヨタが片方向巻き上げだとは知らずに、すっかり巻いているつもりだったんです。右手で持って回すのでローターは文字盤側からみると左回りに回るんですが、とてもスムーズにクルクル回るんです。ところが裏返して反対方向に回すと、これがなかなか回りません。この時ミヨタが片方向巻き上げではないかと気付いた次第です。それにしても乱暴なことをしてました(^.^;)>。
世の中の自動巻きは、巻き上げ効率を上げるため両方向巻き上げを採用しています。ETAムーブは切替伝車式ですし、セイコーはマジックレバー式で、共に両方向巻きです。その中でミヨタ8203は片方向巻き上げなんですが、なぜ効率的に劣る片方向巻き上げを残しているんだろうと不思議に思いました。 トンボ出版の「国産腕時計6 シチズン自動巻」によると、シチズンの機械は爪方式から始まって、ジェットのような外周式ローターへ変わり、その後で両方向巻きの全回転式ローターになってます(はっきり書いてありませんが、切替伝車式だと思います)。80系機械のアドレックスから片巻上げになってます。これには自重と反発力により、リバース時には両巻上げより勢いがつくので、両方向巻きより「おおむね優位」だそうです。「U&U式(Uturn & Unidirection)」と呼ばれていたみたいです。 片巻き上げにすると、機械の厚みも薄くできるようです。それまでの両方向巻きが4ミリを超えているのに対して、80系機械は4ミリを切ってます。薄くできるということがメリットの一つだったのかもしれません。 使ってみた感じでは、片巻き上げは短時間だととてもムラがある印象です。空回り方向にはよく回りますが、巻き上げ方向では若干抵抗がかかるようです。1日腕につけていればきちんと巻き上げるので、日常使用は問題ありませんし、「巻きすぎ」ということは起こりにくいのではないかと思います。ただ、私のようにウォーキングの時にしか使わないと、毎朝手巻きをするか、巻き上げ方向にぐるぐる回さなくてはならなくなりますね(笑)。 現在+5秒で推移してますが、巻上げが足りないと-5秒になってしまいます。なかなか気まぐれな時計です(笑)。この時計は文字盤6時を下にして立てると弱冠遅れ気味になるので、それで調整しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年03月29日 20時50分16秒
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