カテゴリ:走思歩観
梅雨入りして早3週間を超えた。暫く九州・四国地方で大雨が続いた。6/20愛媛県宇和島では1時間当り75mmの豪雨を記録した。江戸川中流域でも、いつこのような大雨に遭遇しないとは限らない。春日部市東側地区は、江戸川、古利根川および中川に囲まれた低地であり、市街化が進んでいる。これまで浸水被害を繰り返してきた地域だ。 江戸川中流右岸地域の治水対策として、平成4年から平成18年にかけて「首都圏外郭放水路」が建設された。その吐き口が江戸川46.5Km地点にある6門の樋門を有する庄和排水機場と延長6.3kmの地下空間である。 庄和排水機場の地下には、巨大な空間と排水ポンプが配置されている。浸水被害を未然に防ぐために、総貯水量67万トンの地下ダム(調圧水槽)もある。 排水ポンプの規模は、毎秒200トンの排水能力で、松戸排水機場の2倍もある(5/24の日記を参照)。毎秒50トンを放出する巨大なポンプが4台設置されているのだ。その動力は、130名乗旅客機(ボーイング737)に使われるジェットエンジンの改良型である。14,000馬力で10tダンプトラック40台分に相当する。燃料はA重油。1時間運転すると約480リットル消費する計算になる。 この排水ポンプは、平時には地下の格納機で待機しているが、川が氾濫しそうなになると出番が回ってくる。洪水を治める「四海竜王」を意識しているのだろうか、インフメーション室の名称が龍Q館という。 写真-1 首都圏外郭放水路の吐き口。江戸川河口より46.5km地点
写真-2 庄和排水機場と龍Q館。地下に大型排水ポンプ4台が配備されている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011年06月23日 05時57分33秒
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