カテゴリ:荒川・多摩川水系
「あらちゃん」で注目を浴びている荒川中流域。東京湾から24km上流に戸田橋が架かっている。アザラシが辿り着いた水域は、更に11kmも上流である。戸田橋は、板橋区と戸田市を渡す国道17号(中山道)の長さ519mの橋。その200m下流に「戸田の渡し」がある。 戸田橋とその上流の笹目橋の区間(約4km)は、荒川が東から西へ流れている。これと並行に戸田漕艇場がある。そして荒川の流れは、戸田橋を過ぎると南側へフックする。洪水時、カーブの内側に当る堤防は、激流と洗掘に曝される。そんなことを思い、つい低地の住宅街を観てしまう。 戸田橋下流の戸田市と川口市は、これまで洪水による冠水被害を受けている。カスリーン台風はもとより昭和33年の台風22号では、両市合わせて8万2千戸以上の浸水被害を受け、災害救助が適用された。堤防の強化と排水機場増強を長年かけて今日に到る。タイを襲っている大洪水も人事と思えない。 10月17日付で志木市は、迷子のアザラシに「志木あらちゃん」として特別住民票を交付した。戸田市長は、通り抜けられ悔しがっていたが、戸田水域は少々騒々しいのだ。「あらちゃん」は、護岸工事と水上モーターボートの雑音を避け、上へ上へと秋ヶ瀬取水堰まで来てしまったのだろう。
写真-1 河口より24km付近の荒川に架かる国道17号(中山道)戸田橋と新幹線が走る荒川橋梁。戸田市側より見る。 写真-2 戸田橋の下流約200mに残る「戸田の渡し」跡。旧中山道は、住宅街があるため暫し途切れる。 写真-3 「英泉 木曾街道 蕨之駅 戸田川渡場」。最盛期13隻の舟が行き来きしたという。
写真-4 戸田橋から荒川上流を眺める。眼下に水上モーターボートが走る。「あらちゃん」もビックリだろう・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011年10月21日 09時22分08秒
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