カテゴリ:ダム、堰、水門
利根川水系には谷田川が2つある。渡良瀬川の支川(群馬県)と小貝川の支川(茨城県)とである。また、全国的には、谷田川の名が付く川が8つある。北は福島県・阿武隈川の支川から南は愛媛県・肱川の支川。やたがわ、又はたにたがわと呼ぶ。谷を削って田畑を提供してくれる川、そのままの名だ。 牛久沼を経由する谷田川は、つくば市長高野に源を発し、36km南下して竜ヶ崎市川原代で小貝川に合流する。流域面積163km2の一級河川。合流直前の水域には、ふたつの大きなプール・溜場があり、特徴的な景観をもたらしている。 牛久沼下流の八間堰から南に1.8km下ると、牛久沼水門(高さ9.9m×幅16.5m×2門)がある。水門を閉じると、1400万m3の水を貯めることができるという。この水門ならびに牛久沼樋門の上下流に水のポケットがあるのだ。魚が屯しそうな「接続水域」である。 小貝川には、豊田堰や岡堰があり、田植えが近づくと水門を閉めて、農業用水を貯留する。その結果、夏場と冬場の水位が異なり、魚貝類の種類が多くなるようだ。今年は少雨で7月中旬から10パーセントの取水制限がなされているが、田畑には影響は出ていないようだ。稲穂が頭を垂れている。 写真-1 牛久沼水門上流河のプール部。水門から500m下ると小貝川に合流する。 写真-2 牛久沼樋門と牛久沼水門下流の水ポケット部。コブハクチョウがいる水辺。 写真-3 牛久沼水門を下流から観る。ボートが行き交う。 写真-4 国交省利根川下流事務所が管理する牛久沼排水機場。治水を担う施設。
写真-5 八間堀(谷田川)を横断するJR常盤線の電車。赤い橋は往来橋。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013年08月19日 06時01分29秒
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