カテゴリ:利根川水系
堀切菖蒲園のすぐ近くに防災用の水門がある。綾瀬川への逆流を防ぐ目的で平成8年に設置された「堀切菖蒲水門」である。しかし、中川合流点から上流2.5km、綾瀬排水機場から下流1.6kmに位置する。少々、違和感を受ける座取り位置・・。 水門の特徴は、2本のチクワを吊り下げたようなゲートにある。「二段式ローラゲート」と名板に記載されている。径間25.5m×高さ9.5mの水門ゲート。太巻きにも見える筒状は、実はカモボコ形のゲートが2枚重なっている。都会ならでのゲートである。2段の形になった閉じた姿を見たいものだ。 三つゲート操作室のうち左岸側のものは、首都高速道路の真下に位置する。建築限界の規制により一般的な水門を設計できなかったようだ。多段式のゲート(コストは嵩む)を採用した。また、綾瀬川の護岸天端高は、荒川より低いが堰柱で高さを調整し、水平な橋を架けている。下流には急勾配の橋がある。 この水門を見て、3匹のヒツジが並んでいると地元の人が言う。確かに斜め横から眺めると「羊の頭」のようにも見える。動物園にいるラセン角を持つヒツジだ。日本の食用羊には角がないのだが・・。毛に埋まったつぶらな目と渦巻き状の角を持つヒツジを想像すると楽しくなる。 写真-1 荒川の水辺公園から堀切菖蒲水門を見上げる。 写真-2 水門の管理橋は、綾瀬川を渡る人道橋。スカイツリーが良く見える水門。 写真-3 チクワを吊り下げているような面白いゲート。首都高速道路の真下にゲート巻き上げ室がある。 写真-4 ヒツジに見えるゲート建屋。丸いゲートを象徴している屋根。 写真-5 広重・江戸名所百景「堀切の花菖蒲」。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014年06月15日 14時01分35秒
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