カテゴリ:散歩想観
柏の布施に真言宗の東海寺がある。山号が紅龍山、本尊は弁才天。通称、布施弁天と呼ばれる。不忍池の弁天、江島神社の弁天とならび「関東三弁天」のひとつに数えられる。布施弁天の山門(最勝閣)と江島神社の山門(随心門)とは、龍宮門を連想させる。
古くは常陸川(利根川)の流路にあたり、沼地が広がる場所。その沼のひとつに、亀の甲のように突き出した地形に弁天社があった。ある嵐の日、赤い竜が現れて、手に持った土塊によって造られ場所が紅龍山。また天女の像の話もある。そんな伝説は、本堂の奉納絵馬に描かれている。 江戸期には利根川が整備され、水運が栄えた。この地を船で参拝する人が多く、寺勢は盛んで、茶屋がひしめいたという。明治大正期になると鉄道が水運に替わると、交通の便が悪くなった。筑波山を遠望できる名所でもあり、当寺院の山門(楼門)、本堂、および鐘楼は、県の重要文化財に指定されている。
写真-1 紅龍山布施弁天東海寺の鳥居・山門・本堂を望む。 写真-2 布施弁天の山門(最勝閣)と江島神社の山門(随心門)との比較。 写真-3 布施弁天境内と本堂。 写真-4 最勝閣の彫刻と鐘楼と三重塔。 写真-5 布施観音像と筑波山遠望。 写真-6 本堂の奉納馬など。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022年08月13日 05時00分09秒
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