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地球人スピリット・ジャーナル1.0

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2009年4月1日

地球人スピリット
・ジャーナル2.0


へ引越しました。

2008.08.25
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カテゴリ:agarta-david


「雑談力」 おしゃべり・雑談のおそるべき効果
川上善郎 2008/07 毎日コミュニケーションズ 新書 205p
Vol.2 No.0249
★★★☆☆

 
著者には共著「ウェブログの心理学」がある。

 あなたが一生懸命自分に語っても、相手の人が一向に興味を示さないこともあるでしょう。なんとなく自分だけがピエロみたいな立場におかれてしまうのです。自己開示の多くは普段隠していることですから、話した以上は無視さrては立つ瀬がないというものです。
 もっと怖いのは、自己開示によって、あなたは本当の姿がわかったために、相手のひとが逃げて行ってしまうことです。「ああそうか。本当はそんな人なのか。少し距離をおいた方がいいかな」と思われてしまうことだってあるのです。
p55

 普段の雑談とブログやSNSなどのネットでのつきあいも同じことが言える。あるいは私は若い世代のケータイでのプロフといわれるサービスにおいても、そのような現象が起きているのではないだろうか。おしゃべりの効果は大きいが、その距離の取り方は難しい。

 当ブログであっても同じことが言える。パチャパチャとキーボードを叩いている分には、あまり関係ないことだが、ネット上に書き込むとなれば、有縁無縁の不特定多数の人々の目にさらすことになる。実際の生活上では、いくつかのキャラクターを使い分けている手前、ひとつのブログの中で、初めてさらす自分の個性というものがある。新しい魅力発見と見てくれる場合もあるだろうし、なんだ、こんな奴だったか、と思われる可能性も十分ある。

1、知らない人に対しては、少ない自己開示をすべき
2、相手の自己開示に対しては、同等の自己開示を返すべき
3、自己開示のタイミング。会話の早い段階から自己開示をすると好意は生じにくい
4、自己開示の特殊性。特定の相手だけに開示するかどうか・・・・
 p58

 この距離感はそれぞれが自分なりに会得しなくてはならない。二人の人間が道端であって、3メートル離れて話していれば、ちょっと離れ過ぎだし、30センチじゃぁちょっと近すぎ。話しの内容もその距離感をうまく調整する必要がある。

 最近の私にとっては、SNSはすこし距離間が近すぎるように思う。某巨大掲示板のように、まったくの匿名性というのも私向きではないが、毎日毎日日記を書いてくれる友人などについては、ありがたいと思う反面、すこし知らないでいたほうが、新鮮に感じることも多い。ブログというのもあまりに無防備な一方的なメディアではあるが、現在の私には、自分のブログに反応してくれるより、自分のブログを書きつづけている人の日記をたまにまとめて読にいくのが一番いいようだ。

 だから、自分でも、本当は、なんでもかんでも書いているわけではなく、その距離間をさぐりながら、ブログで「おしゃべり」をしているのである。決して、ありのままの自分ではない。作ったキャラクターだ。2年ほどブログを書いてきて、まぁ、こんなキャラクターだろうなぁ、という手がかりはできたが、今後はもう少しデフォルメしてもいいのかな、とも思う。

 これだけ負担の多い「グチを聞いてあげる」という行為は、いはば無料のカウンセリングです。グチを聞いてあげるあなたは立派なカウンセラーと言ってもいいのです。心理療法の一つにロジャースが発展させた来談者中心療法というのがあります。実は、グチの良い聞き手は、その療法を知らず知らずに実行していることになります。p159

 とりあえずカウンセリングを学んでプロとしてクライエントに接してきたひとりとして言えば、「グチを聞く」ことと「カウンセリング」はまったく違う。ロジャースは「無料のカウンセリング」など推奨はしていない。しっかりと料金をカウンセラー自らが自分で領収することを求めている。

 グチを無料で聞いて、それをカウンセリングだというなら、グチをいう方はますますわがままになり、聞き手は永遠にますますエスカレートしたグチを聞かされる立場に立たなければならない。カウンセリングは、いつかは終わる(あるいはきちんと終期をあらかじめ決めておく必要がある)。

 実際にカウンセリングをやってみれば、通常の生活でグチを言える人にはカウンセリングなんていらない。むしろカウンセラーは、おしゃべりを聞いてあげるより、クライエントのおしゃべりやグチを引き出さなければならないことのほうが圧倒的に多い。

 インターネットは、その性質から、マスコミ的な要素も、口コミ的な要素も合わせ持つといえるでしょう。一度に不特定多数の人びとが見ることができるという意味ではマスコミ的ですが、誰でもが書き込みができる、発言ができるという意味では口コミ的です。インターネットが爆発的に普及してからまだ十数年しかたっておらず、将来のことは分かりませんが、対面的な場面でしか行い得なかった口コミが、インターネット上で行うことができるということは、今まででも強かった口コミの力が、よりいっそう強いものになるのは確かでしょう。p201

 ちょっと上げ足取りになるが、この著者の言葉の使い方には、不満がある。インターネットは誰でもが「書き込みができる、発言ができる」、というのは本当だろうか。たしかに登録すればブログは機能的には書き手を選ばない。しかし、ブログを書き続けることは誰にでもできることではない。よかれあしかれ、ある範囲の人々に限れてくる。マスコミと口コミを対比させるなんて、実に曖昧な比較だ。

 この本、ちょっとウケを狙いすぎて、的をはずしているのではないかな。例え話を使いすぎ。






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Last updated  2008.08.25 22:14:30
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