四年半ぶりのキャラメルボックスの舞台。
先回は、学生時代に何度も観たという友人にチケットを取ってもらい、
高名な劇団名以外は、何の予備知識もないまま観賞。
【舞台の内容に触れますので、お読みになりたくない方はどうぞスキップなさって下さいね】
ひとり、どうしても目の行ってしまう役者さんがいて、
それが上川隆也さんという方だと知り、
その後に「大地の子」の再放送を初めて観て
「ウーマンインブラック」にも足を運んで。
今回は、その幻の看板役者さんなきままの舞台。
四年半前と同じ友人と並んで座り、
愉しい前説と携帯電話の電源OFF確認作業☆を終え
名古屋三大劇場?のひとつ・名鉄ホール初お目見えがスタートです。
【トリツカレ男】
ヴェネツィアにほど近い町のカフェに勤めるジュゼッペは
気のいい男ながら、ひとつのことに凝りだすと
何もかも忘れて打ち込んでしまう性分。
彼を案じた人々はさまざまに働きかけるが、当の本人は相変わらず。
ところが、ある出会いをきっかけに、これまでの彼の遍歴と行動が
様ざまな変化を周囲に巻き起こしてゆく・・・
面白い。足を運んで大正解。トリツカレ癖にも、大いに共感☆
緩急自在のアクション、きちんと泣き笑いのツボをついたセリフ、
粒揃いの役者さんたちの応酬を、休憩なしの二時間、
疲れ知らずに存分に愉しむことができました☆
狂言回しを立てるような舞台運びも好み。
設定といい、シェイクスピアのような雰囲気も。
セットも音楽もオリジナルの手抜きなし、
これだけの作品を観せて、一葉さんでおつりのくるチケット、
大枚はたいてがっかりすることもままある中で、
おそらく日本で一番コストパフォーマンスの高い劇団ではないでしょうか。
カーテンコールは4回。夜の舞台が待っていても、呼び戻したくなる、
学生の頃から演劇に携わっておられた方々が
いまもラインに立っていることにも、エールを送りたくなるのです。
いつもスキップされてしまう当地の上演環境。
次回は、ぜひすぐにお出でくださいね。
☆ おまけ
そういえば、ちょうどこの4年半が、
ヨガにトリツカレている期間とぴったりリンクです☆
「演劇談義の日記」