百合の芽を探すことから、我が家の春は始まります。
秋まで葉を保ち、球根を育て、次の年も咲いてくれるように祈りながら冬を越した後、
こんな風に芽を見せてくれると、ほっとして。
数年前にひとつ植えた球根が、大きく育ったリノという品種。
6月には背丈ほども伸びて、ピンクのキレイな花をたくさん見せてくれます。
百合はとても育て易い花ですけれども、次の年に花咲くものは半分ほどに。
そこで毎年、30ほどの百合の球根を新しく植えますが、
この品種は数個植えたうち、一箇所だけが生き残り、数も5~6株ほどに増えました。
適材適所、同じ花もよき場所を得ることによって、より美しく元気に育つということを
この百合を見るたびに思うのです。
5月に満開になる我が家のシンボルツリー、木香薔薇も花芽を見せて。
この日はとても風が強く、小さな芽をとらえるのはようやくのことでした。
薫り高い水仙やスノーホワイトをはじめ故人の残してくれた花は
この時期の供花になります。
ゆすらうめも、今が満開。
桜の花に似て、ソメイヨシノと同じ時期に開くこの花は
こんなにキレイな実を結びます。
乙女椿も見ごろを迎えて。
さまざまに心なぐさめてくれる花たちに感謝です。
「我が家の庭」