上川隆也さん、堺雅人さん出演、劇団☆新感線の舞台を
映画館で愉しみました。
舞台の映像化作品は先日、シネマ歌舞伎を観たばかり。
歌舞伎の方は、かぶりつきで観ているように役者さんたちを
等身大で観られるのが意外にも臨場感がありましたので
今回のゲキ×シネも前売りを用意、期待して臨んだのでした。
ゲキ×シネの方は、ライブをフラットに映像化したというよりは、
かなり立体的な創り。導入やつなぎにはアーティスティックな絵が入り
きちんと御伽の世界に紛れ込める仕組み。
舞台場面に入ると、滝の汗にまみれた上川さんの、凄まじい形相のアップが
これでもかと出てくるのに最初は戸惑うほどでしたけれども、
その、おそらく実際に湯気も立っていたであろう
熱い熱い板の上の攻防が、しゅんしゅんと飛び散る火花となって
客席に届くのが見えるよう。
堺さんの破顔以外や脊髄反射な動きをはじめ、役者さんたちの細かい表情のみならず、
衣裳の縫い目や、留め金の揺れまでも見えてしまうのが
創り手さんたちにとっては両刃の剣かもしれませんけれども、
まずは素晴らしい作品、劇団☆新感線の舞台は未見ですけれども
おそらくは今後、ライブを凌駕してしまうかもしれないほどの熱狂を生む
新しいジャンルを切り開く作品になっているように思います。
来月には、こちらも上川さん出演の「SHIROH」が上映されるとのこと。
モチーフからしても魅力的☆、また足を運ぶことになるでしょう。
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