カテゴリ:動物の解放・動物の権利を考える
山岡の「人間は業というか生まれつき罪というか、
そういうものを背負ったとても悲しい生き物なんだ」 という言葉に対しジェフは反論を続ける。 ジェフ:でも山岡さん、鶏や牛は家畜として飼っているから 増やせるけど、鯨はどんどん数が減ってるじゃないか! このまま捕りつづけていたら、鯨が滅亡しちゃうよ! 山岡:ジェフ、鯨の数は減ってなんかいないよ、 むしろ増えているんだ。 鯨の数に関してはここでは言及しません。 ジェフ、山岡、京極らのセリフをどのように感じましたか? さて、草食動物は草(=植物)を食べます。業でしょうか? 彼らには肉を食いちぎる歯がありません。 だから彼らは草を食べないと生きていけません。 さて、肉食動物は草食動物を食べます。業でしょうか? 彼らには肉を食いちぎるキバがあります。 草食動物を食べないと生きていけません。 だからといって業というのは酷ではないでしょうか? 人間はどうでしょう? もちろん何かを食べないと生きていけません。 しかし肉を食べなくても生きていけます。 皮肉なことに、肉を食べない方がより健康に生きていけるのです。 『美味しんぼ』では山岡に、 「人間は生まれつき罪を背負ったとても悲しい生き物なんだ」 と語らせています。 そうして、鯨食文化を肯定しています。 ぼくは逆に考えます。 日本では犬を食べる習慣はありませんが、食べる国もあります。 それをかわいそう、と言えますか? 牛や豚を食べていながらクジラはかわいそう、といえますか? 畜産動物なら殺されて肉になるのが目的で生まれてくるのだから 食べてもかわいそうではないのでしょうか? もうこのへんでやめにしませんか? 鯨を食べるのも、犬を食べるのも、牛を食べるのも、豚を食べるのも、 馬を食べるのも、鶏を食べるのも、羊を食べるのも、兎を食べるのも、 その他の獣肉、鳥の肉を食べるのも。 やめにしませんか? そうしたらかわいそうも頭がいいから食べてはいけないとか、 そういう論争は皆無になります。 それに、そもそも 肉類はヒトの食性に合っていないのです。 (つづかない) 【出典】 美味しんぼ(13) ('88年2月1日発行)「第1話 激闘鯨合戦〈2〉」より 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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