「遺失仏」新所在地報告 北区吉野町 大宮市場東路傍の庚申塔
久しぶりに「遺失仏」の移動先が判明しましたのでご報告します。今回もブログ「東京都の庚申塔」のTATSUさんから情報をお寄せいただきました。まずは2014年4月3日の記事から大宮卸売市場東スーパーの駐車場 旧所在地北区吉野町2丁目249[地図]大宮市場の東、産業道路東側にあるスーパーの駐車場に小堂が立っていた。庚申塔 宝暦13(1763)笠付き角柱型の石塔の正面を彫りくぼめた中に「庚申供養塔」下部に可愛く三猿が彫られていた。施主 講中26人久しぶりに訪ねて見ると小堂はなくなっていた。駐車場の跡地には葬祭センターが建っている。スーパーも現在は営業していない様子、朝早い時間にひとけはなく、庚申塔の消息を聞くことはできなかった。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーTATSUさんから情報をいただき早速取材してきた。移動先は旧所在地から300mほど北である。稲荷神社隅 北区吉野町2-236-3[地図]吉野町2丁目にある大宮卸売市場の北を通る道を東に向かい、県道35号線の工業団地北交差点を越えてすぐ次の角を左折、100mほど北へ進むと、道路右手、交差点の角に稲荷神社があった。神社と同じ敷地の南西の隅に小堂が立っている。小堂の中 庚申塔 宝暦13(1763)四角い台の上の唐破風笠付き角柱型の石塔の正面を彫りくぼめた中に「庚申供養塔」大きな唐破風笠の上には宝珠が乗り、正面中央に卍が彫られていた。下部に三猿。左の見猿と中央の言わ猿は右を向き、右の聞か猿は左を向いて座る。足の組み方がそれぞれ違っていて面白い。塔の左側面 武刕足立郡吉野原村。左下に講中廿六人。右側面に造立年月日が刻まれていた。