やっと出会えたーさいたま市西区の庚申塔
ホームページ「私家版さいたまの石仏」はこちら何度訪ねてみても出会えなかった石仏があります。なかには本当に無くなってしまったものも・・今日は、その後運よく出会えた石仏を紹介します。保育園脇 さいたま市西区植田谷本316資料によると「幼稚園裏路傍」多分ここだろうと3回訪ねてこの保育園の周りを合計9回くらいは回っただろう。1回は雪の降ったあとで、せつない気分で歩いた。実際には保育園のすぐ脇で、ただし道路沿いではなくて駐車場に入り込まないと見えないそんなやっかいなロケーションだったのだ。柵とフェンスに二重に囲まれ近づくことはできない。庚申塔 唐破風笠付の角柱塔。中央に「奉納庚申供養塔」左側面 武州足立郡植田谷本村とあり、その下に6人の名前が刻まれている。右側面は保育園のほうからしか確認できない。下部に三猿が彫られている。ズームでやっとこの程度まで確かめることができた。大宮西小学校西住宅内 さいたま市西区佐知川資料で見当をつけて訪ねた地域には新築の家が多く目当ての石仏が見当たらない。ここも都合4,5回はトライしただろう。先日、たまたま地元の方とお話ができて家ごとお引越しされたということを教えていただいた。地図を頼りにたどり着きやっと出会うことができた。敷地の一角に庚申塔が並んでいた。庚申塔 正徳5(1715)中央を彫り窪めて、枠に日月雲が彫られている。中に梵字。その下に「奉造甲申供養」甲→庚の当て字だろう。塔の右側面 施主 佐知川村。左側面に願主 個人名が刻まれていた。下部に三猿が彫られている。素朴な三猿は本当にかわいい。右 庚申塔 元文3(1738)梵字の下「奉庚申供養為二世安樂」脇に年号を刻む。施主 佐知川村個人名が刻まれていた。大きく発達した日月雲が印象的だ。特養老人ホーム「扇の森」東 さいたま市西区高木資料によると老人ホームの東の林の中。ここも少なくとも3回は訪ねたが・・・実際は老人ホームと東にある指扇保育園のちょうど真ん中あたり、細い道だがその道から北へ入り込んでやっと見つかった。高い木に囲まれて祠が立っている。祠の中 庚申塔 元禄13(1700)板碑型。「奉待庚申供養祈」両脇に年号。下部に見猿一匹のみが彫られていた。さすがに大型の猿だ。脇に北貝戸村施主は個人名のようだ。今日見ていただいた4基を加えて、西区で出会えた庚申塔は全部で66基、さいたま市全体では合計440基になりました。