幼馴染との再会
本州に住む幼馴染が一泊二日でやってきたので、二日間行動を共にした。彼女は、小学校四年生のときに転校してきたのだが、その時以来の友人である。クラスメートとして仲良くしたのは小学校の頃だけなのだが、彼女が転校してからも私の「筆まめ」が功を奏して、現在まで友人として付き合っている。彼女の希望に応じて恩師や友人を訪ね、一緒に昔話などを楽しんだ。夜は同じホテルに泊まって、じっくりと色々な話をすることができた。二人だけで話すことは、彼女が独身の頃に遊びに来て以来のような気がする。今回話をしてみて、忘れていた昔のことをずいぶん思い出した。あまり思い出したくないことまでも・・。青春というのは、本当に恥ずかしいことが多いものだと思う。でも、この年になると、すべてが過去の思い出として整理されるのか、あまり心がざわつかずに話すことができたように思う。話の合間に、彼女が聞いた。「もしも、私が転校せずに北海道に住んでいたら、私たちどんな友達だっただろうね」私、「うーん、それほど仲良くしていないかも」彼女「えっ! どうして?」私 「だって、近くにいたら私は手紙を書かなかっただろうから」彼女「ああ、そうかもしれないね」離れているからこそ、結びつきが強くなるということもあるのだ。