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現代教育論
仕事柄、様々な人々と教育論を交わすことが多い。 はじめのうちは「社会人として…」の部分から始まるが、 学校教育や少年、青年時代の教育に広がっていく。 多くは、 「なんで社会人になってこんなに教育しなければならないのか?」 が議論のスタートである。 「多過ぎるんじゃないの?」 「昔はこんなのなかったんだし…」 などなど。 確かにそう思う。 色々と調べていくと本当にそうだ。 父に聞いても上司に聞いても…。 そして、よく言われるのが「大人子供化している」と。 これは現状の20代30代をよく現しているのかもしれない、 と思う。 今まで色々とやってみて、それなりに研究してみての 個人的な意見だが、 父の世代に比べて「大人と触れている時間が圧倒的に短くなった」 ことが原因の一部かな?と。 昔は家には両親とおじいさんおばあさんまでいた。 大人4人に育てられた。 近所のおじさんおばさんとからも色々と教わっていて、 たくさんのおじさんおばさんが関わってくれていた。 地方によっては、玄関に鍵がかかっていなかったくらいだから、 近所の人は共同体で出入り自由だった。 皆で村の子供たちを育てていた。 小学校に行っても、 午後は農家の手伝いで帰してもらっていた。 それで皆、畑の手伝いや子守、配達など、 仕事をしていた。 つまり、 学業とOJTを7才くらいからやったということで 「仕事デビューは7才」ということになる。 それで大学まで両立して、 22才で社会人になると、すぐに働いた。 たいしたトレーニングはなかった。 それでも7才から大人と働いているから OJTのキャリアはすでに15年もある。 すでに社会人としての道徳やマナーは叩き込まれている。 今で言えば、この時点で30代と同等だった。 歴史の紐を解いてみると、 このようなことがわかってくる。 現代は、 仕事の農家や自営業が少ないから仕事のOJTはなしで、 その代わりに学問として学んでいる。 その分、知識は豊富だが、 商学部や経済学部を出ても、実際のモノの販売や営業交渉の キャリアはない。 だから、その分を取り戻さなければならない。 そうした教育が必要になる。 つまり、 社会人になるまでにつきあった大人の人数が大きく減ったのだ。 多分、かなりの減り具合だろう。 これが「大人子供化」現象の原因かなと思っている。 「社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった」 の香取くんを見ていてもわかることだが、 現代なら、高校生くらいからアルバイトをするのが仕事デビューでも 早い方である。 15、16才くらいのデビューとなる。 ヤンキー系の少年も大人の町丸さんや白さんにかかれば きちんと更正?していく。 学校では多少暴れても、 同じ仕事の中で「とてもかなわない」という体験をすると、 尊敬が芽生える。 人間は尊敬している人の言う事しか聴かない。 大人が鍛えてくれたのである。 職場で沢山の大人たちに囲まれて叱咤激励して成長していく。 少年少女は大人が育てたのである。 レジャーサービス業をしていると、10代の若者が沢山アルバイトで働く。 そうすると、大人の中には「お客さん」まで混じってくる。 またまたたくさんの大人と交わる事になる。 この業界においては、昔に多少は近いかもしれない。 町丸さんや白さんと働いていた少年少女は皆社会人になってからも 大活躍している。 働きながら学ぶというスタイルの復活が 日本をもっと元気にしてくれるのではないだろうか? そんなことを考えた。 (この業界に足を置いて教育論を考えるとこうなる) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004/04/15 05:41:03 AM
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