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カテゴリ:インバウンド対策
先日、中国人観光客を銀座に案内しました。
銀座と言えば百貨店…ということで2時間ほど立ち寄りました。 その際の感想を簡単にまとめると… 商品や内装は今や上海と大して変わらないが、 清潔で従業員も笑顔で…やはりソフトが素晴らしい! ということに凝縮されます。 ただし、日本人従業員はほとんど中国語が話せませんから、 実際の所はどの程度接客の評価が得られたのか?は不明です。 改めてその辺を聞いてみると、 「私たちに対しての接客は極簡単なものだったけど、 一般客の接客を見ていれば大体わかるもんだよ」とのこと。 すると逆に質問が来ます。 「どうしたらあんなに熱心かつ丁寧な接客をするようになるのか?」 「中国ではあれほどは…無理だなぁ」 というような話になります。 その後は… 「ところであの人の月給はいくらくらい?」 と給料の話になります。 「詳しくはわからないけど、 社員は大体30-40万円くらいかな?」と(総支給額で)伝えると、 「ええ!?高い!」 「なるほど、それならあれだけの接客ができて当然だ」となります。 上海などはかなり豊かになったとは言え、 百貨店やショッピング・モールの現場の従業員の給与は10万円以下という人たちがまだまだ多い。 今や不動産は場所によっては東京より高く、 物価も東京に近づきつつある上海で、この給与では生活はラクではありません。 対して百貨店で販売している商品の値段はほぼ同じ。 つまり、経営者や本部の管理職などの給与は極端に高い。 逆に現場は安い…という格差の構図は未だ変わっていません。 だからお客側もそれを認識していて、それなりの接客でOKとしているわけです。 なので一概に「日本人の接客はうまい、中国人の接客はヘタ…」と考えるのは少々乱暴です。 (これは中国に限ったことではありません) 給料やその他待遇という基準が違う中で比較しても無理があります。 そんなことを気づいた中国人観光客の本音としては、 「日本の百貨店は、給料や待遇に相応しい高い品質のサービスを提供している」 「商品が同じで値段もほぼ同じなら日本で買った方が気分が良いかもしれない」 という評価をしてました。 但し「(中国からみれば)高給なのに語学力が低い」という鋭い指摘も忘れてません(笑)。 まぁ「こういう評価をする人もいますよ」 という事例の紹介でした。 ★レジャーサービス研究所のホームページ★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014/06/02 03:52:51 PM
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