70代男性、左下4
このときのつづきです。
http://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/201609260002/
45は連冠になっていましたが、5がひどい2次カリエスで抜歯寸前のところをなんとかCRでしのいでだので、
次は4です。
現代歯科医学では金属冠を被せた歯が2次カリエスになる理由を説明できませんが、
電気化学的には簡単に説明できます。
金属と象牙質間の自然電位差は0.7V(pH2)、エナメル質と象牙質間のそれは同3mV(0.003V)
しかないからです。
しかも4より5が虫歯になり易いのは酸素濃度差があるからです。酸素濃度が低い方が腐食します。
骨植が悪いので、345の連冠とするしかないかと思いますので、
4の前処置をしました。
4の冠を
除去して、
除去した冠を咬合面だけ暫間的に再利用することにして、
仮留めしました。
既存の義歯が使えることが前提条件というのが手間がかかる理由です。
こういう保存に拘る治療は一般の歯科医院ではなかなかできないのです。
技術的な問題もありますが、
コスト的に不可能なのです。
一番有りそうな対応は、「抜けたら来てね!総義歯にするから^^/」です。
軟化象牙質を除去するとリンゴをかじった後の様になりますw
CRで形を整え、次回の連冠の型取りを待ちます。
つづく(?)