40代女性、右下6、遠心隣接面カリエス、時々痛い
今回の見所は、痛みが出ている歯の神経を残せるのか?というところでしょうかね?
とても深い虫歯なんだが、頑張ればどうにかなる。
しかし、これと同じようにやってくれと近くの歯医者に迫っても、ほとんど絶望的だと思う。
学校で習わなかったので、できない、とかw
そんなことをしても儲からない、とかw
経済的、技術的なできない理由を並べて、怒り出すか、他所を当たってくれ、とか言うはずだ。
このケースの場合、一般的には、神経を取って、被せるというお定まりのコースなんだが、ほとんどの歯科医師にしてみれば、それがやっとなのだ。
神経を取る治療ができれば、一人前の歯医者と言われる。歯を作るのはできなくても、型取りを歯科衛生士に任せて、歯を作るのは歯科技工士に外注すれば良いと考えるからだ。
一般の方は、こんなものか。。と思われるかもしれないが、多くの歯科医師は、そんなことができるの??と不思議に思うはずだ。
メタルインレーのセメントは効いていなくて、内部は細菌が侵入していて黒いが、実はほとんどのインレー・クラウンはこんなものだ。インレー・クラウンの辺縁封鎖性は非常に悪いと思って良い。
絶望的だ。
もう一つの見所は、ストリップスを使わないでも隣接面の深い窩洞を充填することができる。一般の歯科医師には理解不能だと思う。