40代女性、右下6、Per+GA、自発痛+、
1回目の治療から1年後に同じ歯で別の部位のGAができた症例だ。
1回目の治療とCRによる歯冠再建と2回目の根管治療と3回に分けての記事を予定している。
僕が提唱している「
虫歯の電気化学説」もそうだが、歯科治療の理論と方法論を根底から変えてしまうメソッドがある。
「
1回で終わる根管治療(α-TCP+3MIXによる根管充填)」
」もそうだ。
これはあまりにも簡単かつ効果的すぎるので簡単に神経を取ってしまうという悪用も懸念されたので一般公開は差し控えていたのだが、救われる患者が増えると思うに至ったので、最近は
一般公開している。
α-TCP+3MIXによる根管充填は、感染根管でも、根管充填材や破折ファイルの除去が困難な症例でも可及的に綺麗にして超音波スケーラーのエンドチップが届く範囲を洗浄するだけで、乾燥する必要もなくエアブロー程度で、そのまま根管充填することができる。緊密に充填する必要もない。隙間があっても自然に埋まる。
今日は他院で10年以上前の神経を取る治療が上手くいっておらず、急発している症例で、近心根にはリーマーによるステップがついていて通常のエンド治療は困難につき、抜歯になる可能性が高いと思われる症例だ。
術前のレントゲン写真、4年前2019年
冠除去前 GAができている。あえて排膿させていない。
エンドチップでできる範囲を洗浄する。既存の根管充填材は全部除去できなかったが、緊密に充填されていないので、隙間から薬剤は浸透する。
つづく