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カテゴリ:胆振(いぶり)地域
胆振総合振興局食と観光推進室です。
「いぶりの小旅行」の第2弾は、洞爺湖の「中島」を取り上げます。 「TOYAKOマンガ・アニメフェスタ」の合間を縫って、中島へ行ってまいりました。 10年近く胆振地域に住んでいるにもかかわらず、実は中島へ行くのは初めて。中島には島を一周するフットパスがあるので、どうせなら一周してこようか、という思いで行ってきました。 12時に湖畔の桟橋を出航する船「エスポアール」で中島へ向かいます。 中世の城をイメージしたような船ですが、屋上に上がることもでき、船旅は非常に快適。船の中では洞爺湖や中島の案内放送が流れます。出航からだいたい20分そこそこで中島の桟橋に到着します。 この洞爺湖の中島、実は4つの島を総称して「中島」と呼ぶそうです。 今回私が上陸した島(要するに船が接岸する島)は「大島」という名前がつけられています。ほかには「饅頭島」(一番小さい島)、「弁天島」(洞爺湖温泉側の湖畔に一番近い島)、「観音島」(弁天島と大島の間にある島。弁天島とはつながっているらしい)の3つの島があります。 そしてこの中島は、実は溶岩ドームです。 洞爺湖はもともとは火山の火口。その火口に雨水などが溜まった湖を「カルデラ湖」と呼びます。国内の代表的なカルデラ湖としては、ほかには倶多楽湖や摩周湖などがあります。 洞爺湖は約11万年前の噴火でできた火口で、その後(約5万年前)の火山活動でできた溶岩ドームが現在の中島です。溶岩ドームの代表例が、洞爺湖のすぐ近くにある「昭和新山」です。 洞爺湖周辺は、太古から連綿と火山活動が続いている地域なのです。(洞爺湖温泉も火山活動のたまものですしね) さて、桟橋に到着しました。船はすぐに折り返し、湖畔に戻ります。 この日は「TOYAKOマンガ・アニメフェスタ」の日でもあり、島にも多くのコスプレイヤーがいました。 そんな様子を横目に、まずは「森林博物館」へ向かいます。 博物館の中には入らず、入口で入山の申し込みをします。ノートに必要事項を記入し、いよいよ山へ。この島は国立公園内であることから、入山する際には様々な規制があります。ルールを守って山へ入りましょう。 受付の方から地図をもらった際に、「一周するのに3~4時間かかる」と言われました。大丈夫か・・・? ゲートをくぐると、きちんと整備された道が伸びています。道にはウッドチップが敷き詰められており、歩きやすくなっています。 しばらく上り坂を歩き続けると、やがて下り坂に転じ、その後急に開けた場所が視界に入ります。 ここは通称「大平原」と呼ばれる場所で、立てられている看板によると、広さは約8haあるそうです。半世紀ほど昔に植樹がなされたこともあるようですが、何らかの条件によってすべて枯れてしまい、今のような平地になったとのこと。 中島は木が生い茂る島、というイメージがありましたが、こういう場所もあるようです。(写真が暗くてわかりにくいですが) 大平原を後にすると、また道が上り坂になり、少し下ったところで、道が二股に分かれます。きれいな道は、かつて御神木として保存されてきた「中島のアカエゾマツ」の跡へ向かいます。 このアカエゾマツ、2004年9月の台風18号によって倒れましたが、翌年、クローン苗木3本がこの地に植樹されたとのことです。詳しくは北海道森林管理局のホームページをご覧ください。 そしてもう一方の道ですが、 階段を下り、右に曲がると、 こんな感じ。 いきなり獣道状態。 時期は既に6月下旬に入っており、道の周りはうっそうと草が生い茂っています。足下が見えない場所もあり、油断すると危険です。 そしてここからはほぼひたすら下り。かなり急な下り坂もあり、路面も今までのようなウッドチップではなく、ただの山道状態ですので、気をつけて歩かないと滑ります。 しばらく山道を下って行くと、やがて湖が見えてきます。島を横切って、北側の湖岸に出たようです。 この時点で、島に上陸してから40分程度経過しています。 中島一周コースは全長7.6kmで、ここまででほぼ2.7km。残りは約5kmあります。 ここまでは、だいたい時速4kmペースで歩いてきていまして、そのペースで行けば、最終の船が出る16時には間に合うような気もしますが、この後は道もあまりよくないようで、時間的に間に合うか自信がなかったので、残念ながらここで引き返すことにしました。 ここから先ほどの分岐点まで戻る道が、これまた急な上り坂。まあ、急な下り坂を逆に歩くわけですから、当然急な上り坂になるんですよね。この坂道がかなりハードでした。 途中で、中島に生息する野生の鹿を発見。 写真を撮っている間、鹿はじーっとこっちを見続けていました。 そしてようやく大平原まで戻り、一息ついてから、最初に入ったゲートに戻っていきます。大平原でも数頭の鹿が草を食べている姿を目撃しました。 ゲートに戻った段階で、服は汗でびっしょり状態。天気もよく、気温も高かったせいだとは思いますが、汗は予想以上に出ました。着替えを持ってきていたので、新しい服に着替えましたが・・・ 森林博物館で下山の手続きをした(先ほどのノートに下山時刻を書くだけ)後、ちょうど来た船に乗って、島を後にしました。 【感想】 島を一周するつもりなら、もっと早い時間に上陸しないと、時間が足りません。(心理的にも)できれば朝一番の船(8時30分出航)に乗って、余裕を持って一周した方がいいと思います。 また、着替えや汗ふきタオルは必須です。今回、前半だけ(往復5.4km)で上半身ほぼ汗だくでしたので、着替えや汗ふきタオルがないと厳しいです。当然、水分補給も重要ですので、飲み物持参で行くべきです。(ゲート手前に売店もあります) 帰りの時間に余裕があるなら、温泉街に戻ってから、日帰り入浴をやっている宿泊施設等に立ち寄り、温泉に浸かっていくのもいいのではないでしょうか。(日帰り温泉施設一覧) それから、前半はハイキングコースになっていますが、後半は草が生い茂る山道を進むことになりますので、長袖の上着があった方がいいと思います。 というわけで、今回は残念ながら一周できなかったので、今度はもっと早い時間に島に上陸し、一周してきたいと思います。 大急ぎで山道を歩いたせいか、今日は足が痛いです。 というわけで、「いぶりの小旅行」はこれにて。また次回、どこかへ行ってきます。 【関連リンク】 洞爺湖汽船 洞爺湖温泉観光協会ホームページ 洞爺湖有珠山ジオパーク 「いぶりの観光」ホームページ(胆振総合振興局食と観光推進室) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.11.12 17:57:47
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