|
カテゴリ:胆振(いぶり)地域
胆振総合振興局食と観光推進室です。
「いぶりの小旅行」、第6回目は、全国的に有名な駅である「小幌駅」に行きます。 小幌(こぼろ)駅は、JR室蘭本線の礼文駅と静狩駅の間にある無人駅です。地理的には、豊浦町と長万部町の境界線付近にあります。(駅自体の所在地は豊浦町になるようです) この文面だけを見る限りでは、何の変哲もない駅にしか読めませんが、この駅、実は「鉄道でしか行けない駅」です。 普通、駅は、駅に通じる道路があって、周辺に住宅などがあって、日常的に利用する人がいるものですが、地形図(国土地理院地図閲覧サービスによる2万5千分の1地形図)をご覧いただくとおわかりのとおり、周辺から駅に通じる道路がありません。唯一あるのは海へ出る道のみ。当然周辺には住宅などはありません。 地図上では、北側500mくらいを国道37号線が走っていますが、駅との標高差が150mくらいある上に、国道との間は森になっており、行くことはほぼ不可能です。 極端な話、漁船あたりをチャーターすれば行くことは可能ですので、正確には「通常行けるルートが鉄道のみの駅」ということになります。 駅自体、両側を長いトンネルに挟まれた、100mほどの狭い空間に位置しており、何のためにここに駅を作る必要があったのか、と考えさせられます。(以前どこかで、保線用に駅を作ったとの話を聞いたことがあるような気がしますが、記憶違いかもしれません) 小幌駅ホーム(下り線:東室蘭方面) 小幌駅ホーム(上り線:長万部方面) 東室蘭方面のトンネル入口 長万部方面のトンネル入口 無人駅ですので、特急列車は止まりませんし、普通列車も下り(東室蘭方面行き)3本、上り(長万部方面行き)5本しか止まりません。特急列車はかなりのスピードで通過しますので、十分な注意が必要です。 小幌駅発車時刻表 特急「スーパー北斗9号」通過中 実は私は、一昨年にも小幌駅へ行ったことがありまして、今回2回目の訪問となります。そのときと同じ列車で行くことにします。(というより、それが一番行きやすいので) 8月25日(土)の9時22分に室蘭駅を出発する普通列車で、まずは東室蘭駅へ。東室蘭駅で40分程度ホームで列車を待ち、10時5分の長万部行き普通列車で小幌へ向かいます。 小幌駅到着は11時34分。 小幌駅で降りる人は基本的に駅そのものか、あるいは海岸へ下りることを目的としている人がほとんどです。前回来たときは、この駅に下りたのは私一人でしたが、今回は何と私を含めて十数人が駅に降り立ちました。 駅では、海側に建っていた小屋を撤去する作業が行われており、十数名の作業員の方が作業をしていました。その様子を横目に、まずは海岸(小幌洞窟)へ向かいます。 上り線(長万部方面行き)のホームを下りてすぐのところを左に曲がると、草に覆われた細い道があります。多少わかりづらいですが、いちおう道はあります。 海岸へ下りる道の入口 入口拡大写真 (続く) この後、私は小幌洞窟へ向かいます。 小幌洞窟への道のりはVol.7をご覧ください。 【いぶりの小旅行 バックナンバー】 Vol.1 「TOYAKOマンガ・アニメフェスタ」 Vol.2 「洞爺湖の中島を歩く」 Vol.3 「第1回虎杖浜かに・たらこ・温泉三大まつり」 Vol.4 「室蘭カレーラーメンまつり」 Vol.5 「登別温泉の遊歩道を歩く」 【関連リンク】 豊浦町ホームページ 洞爺湖有珠山ジオパークホームページ 「いぶりの観光」ホームページ(胆振総合振興局食と観光推進室) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.11.12 17:56:55
[胆振(いぶり)地域] カテゴリの最新記事
|