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2015.06.18
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前回、理科の難易度を上げている要因を二つあげました。

1 圧倒的な文字の量の圧迫感と情報処理を重視した出題
2 教科横断型の出題と知識よりも過程や原理を重視した出題

今日は 2 についてです。

問3

問3の(ウ)の問題です。正答率49.1%でした。数学というか算数と理科の横断問題になっています。キーワードは「割合と比」です。動脈→じん臓→静脈の順で、じん臓でろ過されたものが輸尿管へ、さらにぼう胱にためられておしっことなって排出される。そんな理科の基本的な知識はもっていなければ解けない。その知識にプラスすること、問題文と表とにらめっこして、算数の割合の知識を前提にひとつひとつ丁寧に考えていく。

いやぁ、消耗しますね。この問題に解答するのに生徒たちはどれだけ知力と体力と集中力を消費したか、目に見えるようです。理科の難しさはここにあるのです。難問なのではありません。とにかく1問解くごとに消耗していくのです。そして、できている、という感覚も持ちづらい出題が続きます。解いていくほどに泣きたくなってくる問題が続きます。

問5

問5の(イ)の問題です。重力が斜面でどのような力に分解されるか、といった理科の知識をもとに、数学の三角形の相似の知識を利用して解く問題です。坂道の直角三角形と、重力とその分力でつく作られる直角三角形が相似です。そこから、文字の式を作り、その式を変形して解答を導き出していきます。内項の積=外項の積という比の知識も必要です。これらは中2レベルの数学のチカラを必要とします。この問題の正答率はなんと1.8%でした。難しい理科の出題の中でも最も正答率が低かった問題です。

問1

問1の(エ)の問題です。これも正答率が5.5%でした。そもそも問1の正答率は(ア)こそ71.8%ですが、(イ)が11.3%、(ウ)が13.7%と、問1から生徒の心を折ることに全力を注いでいるのでは、とさえ思えてしまいます。(エ)は、実像は焦点距離の2倍の位置に置いたときに同じ大きさになり、そこから光源をレンズに近づけていくとしだいに像は大きくなる。焦点の上に光源がくると像はできない。そんな知識から、焦点距離からの2倍と焦点の真ん中に光源をおいたときに像が2倍になる・・・ そんなことを考えていく問題です。知識としてはレンズについての基本中の基本。ただ、その基本知識を使って思考させる部分の仕掛けがすごい。まぁ、ほとんどの生徒が「むり!」となったはずです。

昨日も書きましたが、理科の難しさは、決して知識理解の難しさではないのです。逆に言うと、こうした問題に徹底的になれていけば、得点アップは可能だということです。





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最終更新日  2016.08.02 17:59:27
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